2022年7月以降、新型コロナ新規感染者数の増加が止まらない。東京都では毎日数万単位で感染者が増え続けており、医療機関はひっ迫している状況だ。

そんななかで私(佐藤)はまだ3回目のワクチンが接種できていない。早くすべきだと思いながら、あることをきっかけにいまだ打てずにいる。実際どうしたら良いのかわからないので、厚労省に問い合わせてみた。

・3月に感染して3回目を打っていない

私が接種していないのには理由がある。6月末に1度、最寄の接種会場まで足を運び、その場で問診を受けたところ担当者から「コロナに感染した経験はありますか?」と尋ねられた。

私は2022年3月に新型コロナウイルスに感染し、東京・有楽町の「感染拡大時療養施設」に1週間滞在している。


その旨を伝えると、担当者はおおむねこんな内容の話をした。


3月に感染されたということは、まだ3カ月ですよね。ということは抗体の数値が高い可能性があります。ですので、かかりにくい状態だとは思いますけど。長期の出張等のご予定があれば、打たれても良いかと……」


うろ覚えではあるが、その場で半年くらいは大丈夫といった感じの話を聞いたと記憶している。結局その日は、会場の担当者の言葉に従ってワクチンを打たずに帰った。


帰りながら、私は感染時に診察してくれた先生の言葉を思い出した。先生は「厚労省は感染後3カ月は打たなくても良いって言ってるけど、1カ月でも打った方が良いと思いますよ」と言っていた。


この頃、感染者の3回目接種に関していろいろ意見があったのだが、まとめるとこうなる。


感染時の医師 感染後1カ月で打ってもいい
厚労省(2022年3月頃) 感染後3カ月以降
会場の担当者 感染後半年は大丈夫かと


そうこうしている間に再び感染爆発。毎日過去最多を更新する状況になってきた。さすがにこのまま接種せずにやり過ごせるとは到底思えない。

でも打っていいの?


・厚労省に尋ねると

わからないので厚生労働省に問い合わせた。ちなみに、厚労省のサイトにはワクチンに関する質問先として、市区町村・都道府県・国(厚生労働省)・ワクチンメーカーを挙げているのだが、ちゃんと答えくれたのは厚労省だけだった。

そもそも東京都には大規模接種会場と副反応に関する受付窓口はあるけど、接種時期に関する窓口はなく、住所地の行政は予約の質問にしか答えていないとのことだった。

したがって、厚労省に聞かざるを得なかったのだ。


で、その答えを要約するとこうだった。

「感染後半年空けるという明確な期間の指定はございませんが、感染後、ある程度の期間であれば抗体値が高いのはたしかでございます。ですが、お急ぎであれば、それほど期間を問わずに接種も可能でございます。現在の状況を鑑みると、速やかに接種されることをおすすめいたします

とのことだ。


林先生ならきっと「今でしょ!」というタイミングだったようなので、できるだけ速やかに接種したいと思う。私のように感染経験があり、ワクチン接種の目安がわからない人は厚労省に問い合わせることをおすすめする

参考リンク:厚生労働省「新型コロナワクチンQ & A」、東京都福祉保健局相談窓口
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24