「寒河江」と書いて何と読むのかご存じだろうか? 私は知っている。「さがえ」だ。なぜなら、私のキックボクシングのアマチュア戦デビュー戦の相手が寒河江選手だったからである。一生忘れることはない三文字だ。
それはさておき、今回のお蕎麦は山形県寒河江市産で作られた一品。その名も『寒河江 金線 太郎兵衛そば』だ。ブランドは太郎兵衛そば本舗だが、製造者は寒河江のサラヤ株式会社。なんでも無添加の製品であるという。
価格はTODAY’S SPECIAL(トゥデイズスペシャル)にて税込410円。内容量200gなので、1人前あたり205円。これまで当連載で登場した蕎麦の1人前平均価格は127円であり、200円を超えたのは3品しかなかったので期待大。さらにこちら、作り方も独特なのでご注目だ。それではさっそく……
水を入れた容器(バットなど)に……
10分〜15分浸して……
沸騰したお湯に移し4分〜5分茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
これはおもしろい! 唯一無二。よ〜く水でゆすいだのに消えないヌメリ具合も唯一無二だし、独特のコシも唯一無二。コシというか歯ごたえというか。とにかく面白い蕎麦だよこれは。
わたし流の食べ方として、まず つゆなしで食べてみるのだが、その時に「!」となった場合は、さらに「岩塩」を付けて食べることにしている。今回の太郎兵衛もまた岩塩コースだったので、つゆなしでも美味い。しかし、つゆありだともっと美味い!
「家そば」か「外そば」かで言えば完全に外。それも、どこなのか不明な場所。これが未知なる寒河江の地なのか? なお、甘系、辛系、どちらのつゆで食べようとも、太郎兵衛は太郎兵衛らしさを主張していた。ブレない蕎麦。強い。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト5★
【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第4位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』
【第5位】本田商店『出雲そば』
【惜しくも選外になった蕎麦たち】
■おびなた『蕎麦通の更科八割』
■おびなた『戸隠そば』
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
■トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
■小川製麺所『山形のとびきりそば』
■ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
■信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
■信州ほしの『信州そば SOBA』
■麺のスナオシ『おいしいそば』
■山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』
■サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』