食べ放題の魅力は、値段を気にせず好きなものを好きなだけ食べられること。……が、今回ご紹介する『香福味坊』の中国式朝食バイキングは、それだけに留まらない魅力的な食べ放題である。

理由は後述するが、600円の朝食バイキングは文句なしの高コスパ! 加えて知っておくと生活がちょっとだけ豊かになりそうな、優秀な食べ放題である。

・オープンしたばかり

2022年6月、東京は秋葉原にオープンしたばかりの香福味坊。店は昭和通りに面していて、わかりやすく説明すると「バーガーキングに煽られて閉店したものの、最近復活したマック」の地下1階が香福味坊だ。

日中から夜にかけてはラムなどを使用した中華料理が楽しめるお店であるが、興味を引いてやまないのが中国式朝食バイキング。毎日7時から10時までの3時間のみ、料金はおひとり様600円となっている。

地下にあるお店なので店内の様子は伺い知れないが、600円なら仮にハズしても諦めはつく。というわけで、特に下調べもせずに『香福味坊』の中国式朝食バイキングをいただくことにした。

・朝は朝食バイキングのみ

入店し着席するとオーダーもせずに、いきなりセルフ盛り付けが始まる。メニューは揚げパン・肉まん・餃子・冷菜・お粥・スープ・炒飯・煮タマゴ・漬物……などなど、10種類以上が並んでいた。

なお、食べ放題にこれといったルールは無いようだが「食べ残し厳禁」及び「食べ残したら追加料金」とのことである。ついつい多めに盛り付けてしまう食べ放題とはいえ、お上品に楽しみましょう。

・おいしいメニューがズラリ

さて、今回はほぼ全てのメニューを食べてみたが、特に美味しかったのは「押し豆腐の冷菜」だ。中華料理の定番メニューであるが、普通に店で食べたらこれだけで600円はするヤツ。ゴマ油の香りが食欲をそそる、絶対に外さないメニューである。

さらに「日替わりのお粥」も大変美味だった。この日のお粥は豆のお粥で、動物性の旨みは皆無。一方で、豆の淡い美味しさが隅々まで染み出した、優し~~いお粥である。

さらに「揚げパン」は絶対に食べてもらいたい。揚げパンはそのまま食べるのではなく、豆乳に浸して食べるのが本場式。豆乳には砂糖を入れて、お好みの甘さに調整するといいだろう。

・本場っぽさが良き

例えばこれが「ランチバイキング」や「ディナーバイキング」だった場合、肉や魚などのメインどころが欲しいかもしれないが、むしろ朝食はこれくらいが良き! というか、本場っぽい感覚で楽しめる。

また、世の中には中華料理店自体は山ほどあるものの「本場っぽい朝食が食べられる中華料理店」は意外と少ない。その気になれば横浜中華街などに行けば何とかあるが「秋葉原 & 600円」はかなり有益なのではないだろうか?

ちなみに、店を訪れた日も「腹いっぱい食うぞーーー!」という人よりは、中国式の朝食そのものを求めていると思しき若い女性の姿が目立っていた。秋葉原に中国式朝食バイキングが600円で食べられる店があると、ぜひご記憶いただきたい。

というわけで、値段もさることながら、希少な「中国式の朝食」が大変ありがたい『香福味坊』の中国式朝食バイキング。興味がある方はぜひ1度、秋葉原まで足を運んでみてはいかがだろうか?

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 香福味坊
住所 東京都千代田区神田佐久間町1-21 B1F
時間 07:00~10:00 / 11:00~23:00
休日 なし

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.