「ぬって焼いたらカレーパン」に「ぬって焼いたらメロンパン」など、塗るだけで完成しちゃう系商品があふれるきょうこの頃だ。

そんな中、塗るだけでフレンチトーストになってしまうという『私のフレンチトースト』なるものまで登場していたらしい。一体全体これってどうなの? 試してみるっきゃねえ!! 


・塗るだけでフレンチトーストだなんて冗談では

『私のフレンチトースト』は マリンフード株式会社という、大阪に本社を置く企業が販売している商品だ。カルディなどでも展開しており、記者もカルディにて税込298円で入手した。

しかしフレンチトーストと言えば、絶妙な加減が試されるものだ。甘みの具合や、卵液に浸す時間調整にも気を遣う。某ホテルの看板メニューにもなっているくらいだ。イチから作るとなると、玄人向けであるように思う。

それが塗るだけで出来ちゃうなんて。原材料を見てみると、確かにフレンチトーストで使用するようなものが入っているようだが……正直、冗談はおよしなさいよという気持ちでいっぱいだ。


・色も香りもフレンチトーストっぽい

百聞は一見に如かず。実際にパンに塗ってみようではないか。箱に記載されている説明によれば、パンの断面にたっぷり(大さじ1杯強・約20g)塗って、色が付くまで焼くべしとのこと。


ひと箱160g入りなのだが、要するに食パン8枚分(両面塗るのであれば4枚分)なのだ。食パン1枚に対して結構な量とカロリーを摂取することとなるが、そのあたりは考えないでおこう。


さて、指示のままにガッツリ塗って焼いてみた。普通のバターよりも色が濃く、パンの上に乗せると黄色が映えてパッと見は確かにフレンチトーストっぽい。


火を通すことで甘いバニラの香りが漂ってきて、これまた一層フレンチトーストっぽい。焼き上がりを皿に盛ると、そう言われて出されればそうかもしれないと思わせる完成度だ。


さっそくかぶりつくと、なるほど。卵の味とバニラの香り、そして甘みが確かにソレに近い。噛めば噛むほど「フレンチトーストって多分こんなんだったな」と思えてくるほどだ。

食感はしっとり感よりもパリっとさが勝つが、気持ちもう少し多めに『私のフレンチトースト』を乗せればジュワっとなるだろう。ポイントは臆(おく)することなく、勢いよく乗せることだと思われる。


お店で食べるフレンチトーストとまではいかないまでも、パパっと自分で作ったフレンチトーストくらいではある。つまりは、非常に “らしい” ものが出来上がったという訳だ。


また、ジャガイモなどとあわせても美味しいと箱に書いてあったのでチャレンジ。結果としてジャガイモ本来の甘みがより強調されスイーツのような、まったりとした味わいとなった。

こちらももちろん美味しいのだが、やはり食パンの方ががピッタリあるべきところに収まっているように感じる。ひとえに味が、フレンチトーストっぽいからだろう。

よくよく考えれば卵を溶いて調味料を混ぜてという手間がないだけでも、随分ありがたい商品だ。フレンチトーストの味が恋しくなりがちな人は、試してみてみる価値はある。結構アリだと個人的には思うぞ。

参考リンク:私のフレンチトースト
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼塗るだけででそれっぽい味になった「私のフレンチトースト」

▼ジャガイモとあわせても美味しかったが

▼食パンが特に合う気がしました

▼ぬって焼いたらメロンパン、カレーパンについてはこちら

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