コロナ禍となって冷凍餃子無人販売所の数が異様に増えた。今じゃ当たり前のように「24時間無人販売」の看板を見かけるようになったため、「いくらなんでも増えすぎだろ」と思っている人も少なくないだろう。
ところがどっこい、まだまだその勢いは衰えず。いま餃子図書館というお店が数を増やしている。ざっくりいえば冷凍餃子のセレクトショップで、なんでも全国名店の冷凍餃子が100種以上集結する “無人餃子販売所” と “冷凍餃子自販機” を全国に展開しているのだそうな。
・餃子図書館へ
一体どんな感じなのか気になったので、オープンしたばかりの東京・高田馬場店へ直接行ってみた。駅から歩くこと7分ほど、Googleマップを頼りに明治通り沿いを歩いていたら……あったあった!
中に入ってみると……
ほう……
ほうほう……
なんだかファンシーな無人餃子販売所だなというのはさておき、どんな餃子が置いてあるのか冷凍庫をザッと見ていこう。
おっ、北海道の「北の匠」があるな……
と思えば、神戸の「イチロー」、宇都宮の「悟空」などなど、餃子好きであれば聞いたことあると思われる名前が多数ある。合計10種類でなかなか面白いラインナップだな〜と眺めていたら、その中で一際目立つ存在に気づいた。それが……
創業68年、ミシュラン5年連続掲載の実績を持つ東京・飯田橋の名店「おけ以」である。餃子図書館と独占契約しているからなのか、貼り紙もおけ以成分が強い印象でガッツリ推されていた。ふむ……そうとなれば買うのは「おけ以」で決まりだな。
ちなみにここの餃子は全品1パック1200円(一部、特別価格で2パック1200円もあり)。支払いはお賽銭スタイル、もしくはPayPayでといった感じだ。
暑い今の時期、持ち帰りが慎重になるところだが、保冷バッグが1袋100円で販売されていたし保冷剤ももらえる(1商品につき2個まで)ので手ぶら&ちょい遠方で買い物してもなんとかなるだろう。
・おけ以の冷凍餃子
さてさて、それでは1日17万個売れたという東京・飯田橋の名店「おけ以」の冷凍餃子を作っていこう。10個入りで1200円だから1個120円……都内の無人販売餃子が30個1000円でやっているところが多いことを考えるとなかなか強気な価格で超高級とも言えるが……
おけ以がサッと買えて……
家(今回は会社)ですぐに……
食べられるのであれば……
それはそれで価値があるのかもしれない。出来上がったところで餃子相棒であり編集長のGO羽鳥と食べてみた。実は我々、おけ以の店舗で食べた経験があるも、だいぶ前のことなので正確に味を覚えていない。ただ、口に入れると……
思い出しました。それはまるで元巨人の小笠原道大選手のように思い出した。肉汁が程よく出てきて、とにかくバランスがとれている。ストライクゾーンど真ん中の王道餃子……そういえばおけ以は、こういう味をしていたな。味はもちろんウマい……が!
このところインパクトのある餃子ばかりを食べてきたからなのか、印象はどこか薄めであった。とはいえ、お店で食べたことがない人が「おけ以」を確かに感じられるのは大きい。あとは買う側が1個120円という価格をどうとらえるか。一度経験する分にはいいかもしれない。
・総括
自分で調べずとも全国の味を身近に楽しめるのは新しい試みである餃子図書館。今の時代、通販でお取り寄せできるところは少なくないが、探す手間も省けるし、そして何より新しい発見ができるところもグッジョブ。はじめこそ餃子黒帯が好むお店かと思っていたが、どちらかといえば餃子に精通していない方が楽しめるような気がする。
とりあえず店舗数が増えている最中なので、もしかしたらあなたの近所にもできているかもしれない。覗いてみて1200円でフィーリングカップルならぬフィーリング餃子するのも面白いだろう。
・今回ご紹介した店舗の詳細
店名 餃子図書館 高田馬場店
住所 東京都新宿区原町高田馬場1丁目3-10
時間 24時間営業
休日 なし
参考リンク:餃子図書館
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼10種類あって月ごとにラインナップは変わるもよう