突然だが、皆さんは子供の頃、選挙ポスターをどういう気持ちで見ていただろうか。目に画鋲を刺すための存在としてしか認識していない人も多かったのではないかと思う。少なくとも、私(中澤)は、ポスターの人物を誰1人知らなかったし興味もなかった

それゆえか、衝撃を受けずにいられなかったのが先ほど起こった出来事。選挙ポスター掲示板の前を通りかかった時に聞こえてきた小学生グループの会話が衝撃的だったのである。

・幼き日の自分と選挙ポスター

2022年7月10日に迫った第26回参議院議員通常選挙。つまりは、次の日曜日が投票日! すでに期日前投票も始まっており、いたるところに選挙ポスター掲示板が現れている。

散歩していると、ランドセルを担いだ小学校低学年っぽい男子たち4~5人が掲示板の前にたむろしていた。小学生と選挙ポスター掲示板が揃うと、実家の田舎のことを思い出す。多分、新しいポスターが選挙ポスターしかなかったからだと思う。

そんな状態なので、小学校低学年時代の私は、ポスターの鼻毛チェックくらいしか関心がなかった。顔のアップのポスターがそもそも珍しかったので誰か鼻毛が出てるんじゃないかと思ったのである。夢中で全員チェックしたなあ……。

・今の小学生は

と、子供時代の無邪気さを懐かしんでいると、なんだかやんややんやと話す声が。先ほどの小学生たちがポスターを指さして話している声が聞こえる。


小学生A「俺は乙武が強いと思う。だって……ひろゆきが隣にいるし!」

──マ・ジ・か。今の小学生にとってひろゆき氏ってそんなキャラなのか。私は、ひろゆき氏が乙武氏を応援しているのも知らなかったのだが、調べたら確かに応援演説とかしているようだ。っていうか、選挙に出てる人物を普通に認識してるだけで凄い。だが、さらに驚愕の会話は続く。


小学生B「でも、やっぱり俺は後藤輝樹なんだよな!」

小学生C「いや、ネタ枠じゃん!」

──いや、サラリーマンの会話かよ! ただ単にポスターの奇抜さに惹き寄せられるのではなく、ちゃんとキャラを理解していた。政見放送とか見てるのだろうか?

・7月10日参議院議員選挙

最近の小学生が凄いのか、候補者が凄いのか。それは分からないが、小学生でもネットで情報を知れる時代であることは確か。繰り返すが、参議院議員選挙は次の日曜日。各候補者がどんな公約を掲げているのかだけでも見ておいて損はないだろう。

参考リンク:第26回 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.