栃木・群馬・埼玉の「三県境」は有名な観光スポットだ。三県境そのものは全国で40カ所以上あるものの、ほとんどが山間部や川の中にあるため「歩いて3歩で回れる平地の三県境」となると全国的にも珍しいという。なるほどそれで有名だったのか。

先日たまたま近所に用事があったので、ついでに “三県境のある道の駅” こと「道の駅かぞわたらせ」に寄ってみることに。小雨がぱらついていたからサクッと見学して帰ろうと思っていたのだが……

・道の駅かぞわたらせ

「道の駅かぞわたらせ」に到着したのは17時30分。施設の営業は17時までだが、三県境には営業時間などないだろう。施設前には記念撮影用の日付入り看板が設置されていた。案内によると、埼玉県加須(かぞ)市、群馬県板倉町、栃木県栃木市が交わっているそうだ。


さて、三県境は施設の裏手にでもあるのだろうか。ぐるりと回ってみると看板を発見。ええっと、どうやら階段下直進450メートル先に三県境があるらしい。450メートル先か……

え……


450メートル先なのかァァァアアア!

てっきり「道の駅の裏庭」のような場所に三県境があるものだと勘違いしていた。小雨がちらついているとはいえここまで来たら引き返せない。矢印の指す方へ小走りで向かった


150メートル先を右折


右折して250メートル


「ここは栃木県」という貼り紙の先に……


三県境の入口があった。


もともとはチラ見するだけのつもりだったが、結果がっつり走ってしまったので達成感がハンパではない。ここが栃木・群馬・埼玉の三県境だ。

三県境を示す杭の周辺だけ掘り下げられているからよく目立っている。この設計ならグルグル走り回れるだろう。にしても……


栃木も


群馬も


埼玉もほぼ同じ景色である


聞くところによると、以前、三県境は渡良瀬川(わたらせがわ)の中に位置していたが、明治から大正にかけて渡良瀬川の改修工事が行われ、現在の水路の位置になったという。杭には三県境の緯度や経度が刻まれた金属プレートが設置されていた。


見学後、せっかくなので3歩で回れる三県境をグルグルと走り回ってから……


…………

そのままの勢いで道の駅に戻った。


ちなみに後で調べたら、道の駅のすぐ隣に “日本一大きなハート” として知られる渡良瀬遊水地(ハート型の人工湖)もあるらしい。機会があれば三県境とセットで足を運んでみてはどうだろうか。とりあえず道の駅から三県境までは450メートルあることは覚えておいてくれよな!


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 道の駅かぞわたらせ / 三県境
住所 埼玉県加須市小野袋1745-1 / 道の駅かぞわたらせの南東方向約500メートル
時間 8:00〜17:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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