先日、セブンイレブンで “糖質ゼロ” のマークがあるライフガードを発見した。どうやら、ライフガードでおなじみのチェリオから糖質ゼロタイプの『ライフガードZERO(税込151円)』が新発売されていたらしい。
ライフガードのファンである筆者にとっては嬉しい限りだが、糖質ゼロだと肝心の “味のクオリティ” が心配だ。なぜなら、糖質ゼロやカロリーゼロ系の飲み物はオリジナルに比べて “コレじゃない感” が出てしまいがち。
そこで、糖質ゼロの『ライフガードZERO』とオリジナルのライフガードを飲み比べて、このZEROの味がどれほどオリジナルに近いのかを検証してみることにした。
・ ビジュアル比較
ZEROのラベルは全体的にゴールド。派手だが、エナジー感が増しているように思う。また、しっかりと糖質ゼロのマークがあるので、オリジナルと取り違えることはないだろう。
続いて、ZEROとオリジナルの成分表示をチェック。それぞれのカロリーと糖質(炭水化物)に注目すると……やはりZEROが完勝。まさしく “ゼロ” だ。
・飲み比べ
さっそくテイスティングを始めていくぞ。両方の中身をグラスに注いでみる。……色は同じっぽいし、香りもほとんど一緒のように感じる。
ではでは、さっそく “ZERO” のほうから飲んでみるぞ。待ちに待った糖質ゼロのライフガード……いただきます!
…………あ……いつものライフガード……だ。
普通においしい。というか、正直驚いた。この味はまるでオリジナルそのもののようだ。何度味見してみても、筆者にとってはいつも飲んでいるライフガードにしか感じられない。
間髪入れずオリジナルを飲んでみたが……やっぱりZEROと一緒の味。交互に飲み比べると味覚がパニックになる。
……しかし、よくよく考えれば筆者の舌だけではZEROの味がオリジナルと一緒だとは言い切れないだろう。最低でも、もう1人くらいに飲み比べてもらわないとだ。誰か、誰かテイスティングにうってつけの人はいないかッ!?
あッ!! いたーッ!!!
オカーーァンッッ!!!
そう、筆者のオカン(62)である。頼れるのはおふくろの味覚だ。ちなみに、筆者のオカンはこういったジュースをまったくと言っていいほど飲まない。ゆえに、糖質ゼロと糖質アリの違いなどはすぐに気づくのではないだろうか……。
そこで、オカンにバレないようにそれぞれをグラスへ注ぎ、どっちがZEROでどっちがオリジナルかを当ててもらうことにした。
筆者「ライフガードってジュース知ってる?」
オカン「知ってる。昔からある炭酸のやつでしょ?」
筆者「それそれ。最近、糖質ゼロタイプが新発売されたんだ」
オカン「ふ〜ん」
筆者「2つのグラスに普通のやつと糖質ゼロのやつが入ってるから、どっちがどっちか当ててみて」
オカン「オッケー」
オカン「……むずかしい。けど、分かった。ゼロのやつは……こっちでしょ?」
筆者「えッ!? せ、正解……。なんで分かったの?」
オカン「それはね……」
どうやらオカンの話によると、いまから約50年前の日本では砂糖の代用品として “サッカリン” という人工甘味料が流行っていたそうだ。
その頃のオカンはサッカリン入りのジュースをよく飲んでいたらしく……今回の飲み比べで昔の “それっぽい味” を久々に思い出したから、ギリギリ正解できたとのことだった。
念のため、『ライフガードZERO』にサッカリンが入っているのか販売元のチェリオへ電話で問い合わせたところ、「サッカリンは使用しておりません」と返答をいただいたことを記載しておく。
・まとめと結論
最後に今回の検証結果についてまとめてみる。
まず、筆者はZEROとオリジナルの味がまったく一緒に思えてしまい、区別できなかった。普段からオリジナルを愛飲していたので、糖質抜きの味にはすぐ気づけそうだったが、ZEROの出来があまりにも良すぎたためにすっかり籠絡(ろうらく)されてしまった。
一方、筆者のオカンはずいぶん昔に流行った人工甘味料の味を思い出して判別するというファインプレーを見せたが、飲み比べ中はテイスティングにかなり苦戦していた。
以上のことから、多少強引ではあるものの、『ライフガードZERO』の味は限りなくオリジナルのライフガードに近いと言ってもいいのではないだろうか。
ちなみに、この検証結果は長年ライフガードのファンである筆者にとっては嬉しい反面、これまで愛飲してきたオリジナルの今後の存在意義を思うと、どこか切なく感じてしまう。
もし、どこかで『ライフガードZERO』を見かけたら、試しにテイスティングしてみるのも一興だぞ! ZEROを飲んでどう感じたのか……筆者は読者(あなた)の意見をぜひ聞いてみたいものである。