皆さん、こんにちは。「吐き気がするほどキモいおっさん」でお馴染みの佐藤です。改めて思うけど、この呼び方、ひどくない? いくらなんでも言い過ぎだと思う。残念なことに、この呼び名は当サイトから始まったものだ。
仲間に対してそんなひどい呼び方をするとは、この会社どないなっとんねん!
今さら頭に来た私は、ヤツらを見返すために本気を出したぞ! 出来る限り最強の段取りをしてグラビア撮影に挑んでやったのだ!! そうしたところ……「奇跡の48歳」が完成した! 撮影のプロに頼んで大正解、プロはマジですげええええええええええええ!!!!
・「吐き気がするほどキモいおっさん」の歴史
「吐き気がするほどキモいおっさん」の歴史について振り返ってみよう。あの呼び名が完全に定着してしまったのは、今から6年前の11月、私の誕生日にこっそり仕組まれたサプライズにあった。
何を思いついたか知らないけど、当編集部のメンバーは私に内緒で社用車(980円ミニカ)に私の姿を印刷したシートを全面に施したのだ。いわゆる「佐藤の痛車」である。
頼んだ覚えはまったくない。そしてあまりうれしくなかった……。
やった本人たちが喜んで車に乗るのかと思ったら「あの車、乗るのイヤなんだよね」とか言い出す始末。最後はマジックで真っ黒にしやがった。
「油性マジック9本使用、2時間11分で作業完了」じゃねえよ! なにを朗らかな検証系にしとんねん。勝手に人の顔をプリントした上に塗りつぶしやがって、チキショー……。
・現在進行形だった……
がしかしである! 振り返れば、それ以前からキモいと呼ばれることをやっちまっていた節はある。
その起源は2010年6月。今から12年前「iPhone4」を買うため行列に並んでいた時に、「SOFT犬」と化していた。たしかにコレは気持ち悪い……。
以後は全身タイツと顔を塗りたくるのが定番となって、全身真っ青の「スライム佐藤」や自称ふなっしーの非公認ゆるキャラ「さとっしー」などに扮した。
その後に著名人変身シリーズを連発。デヴィッド・ボウイさん、氷室京介さん、関口メンディーさん、hydeさんなど、率先してカリスマスターに変身を遂げていった。
著名人といえば、前アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏。そして現大統領のジョー・バイデン氏にも挑んでいる。世界広しといえども、この2人に変身を試みたのは、私だけかもしれない。
余談だが、トランプ氏の変身は米紙「ワシントンポスト」に取り上げられた。私の変身は国境を越えた。
変身ではないけど、パンチパーマにしたこともあったな。なぜかこの手のオラついた格好は良く似合ってしまう。
最近は、人気漫画『ベルセルク』のベヘリットやただのパンダ。北京五輪2022のマスコット「ビン・ドゥンドゥン」。それからハンバーグに変身している。
気づけば人物の変身ではなくなっている。キャラや動物ならまだしもハンバーグって……、キャラですらない。
なお、勘の良い方はお気づきだと思うけど、パンダとビン・ドゥンドゥンは使いまわしである。
やってきたことを振り返ったら、たしかに吐き気がするほどキモいおっさんだった。いや! 吐き気がするほどキモいおっさんは、今も現在進行形で継続していることが判明した!! マジかよ!
・やるなら今しかねえ!
正直な話をすると、グラビア撮影は仲間を見返すだけが理由ではなかった。実は今の私は自分史上最高ボディなのである。体重と筋肉のバランスがちょうど良く、人生で1番整った身体の状態になっているのだ。
身体について振り返ると、この仕事に就いて7年で体重が約20キロも増加した。入社したての頃はジリ貧で体重53キロだったと記憶している。それが2016年の段階で70キロに。当時は非常にダラしない身体をしていた。
その年の冬にポールダンスを習い始め、現在で5年続けている。週に3回の練習を継続しており、身体の動く限り、せめて60歳までは続けたいと考えている。
定期的な運動と適度な食事のコントロールのおかげで、現在体重60キロ、体脂肪率14.7%、体内年齢は35歳。同世代の一般的な人に比べると、スリムな部類に入るはず。
今しかねえ! やるなら今しかねえ!
ってことで人生初のグラビア撮影に挑戦じゃい!!
・俺の考えた最強の段取り
ずいぶん前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。撮影場所として選んだのが、東京・大田区のハウススタジオ「エコロ」である。ここの2階のスカイルームは床面積130坪、天井高は最大5メートル。1人のおっさんが撮影に使うにはぜい沢すぎる場所だ。
そして撮影をお願いしたのは、「OPALUS STUDIO」の代表で写真家の立花奈央子さん。動画の撮影には同じく大羊堂の手塚さん。ヘアメイクには、都内を中心にフリーで活動しメイク教室も主宰するキシコさん。
いずれも一線で活躍するプロである。「おっさんのグラビア撮影をお願いしたい」と相談したところ秒速でOKをもらった。心強い!
……ってなわけで、撮影当日を迎えて3時間の撮影に挑んだ。「おっさんの撮影に3時間も?」と思われるかもしれないが全然短い。というのは準備から片付けまでをこの時間で完了しなければならない。その間にメイクして衣装を変えて、撮影場所を変えて……。なんてやってると、アッという間である。
それでは大変長らくお待たせしました!
これが自分史上最高ボディを手に入れた、
佐藤英典48歳の姿です!!
!!!! ご照覧あれい !!!!
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おわかり頂けただろうか?
左と右は同一人物である。
すげえええええ! プロの仕事はすげえええええええええええ!!
別人、完全に別人級だ。あえて自分でいうけどカッコイイ! カッコ良すぎる!!
露出度高めのグラビア写真集は次ページに用意しているぞ!
・やっていい
本音で話すと、グラビア撮影にちょっとだけ憧れがあった。でも、そもそもイケメンでも何でもない、ホントに普通のおっさんだ。決して誇れるような容姿はしていないし、身体つきも見せられるほど整っていなかった。
たまたまポールダンスと出会って、たまたま夢中になっているだけで、撮影を前提になんか練習をしているつもりもなかった。ただ好きで練習しているだけ。
でもね、人生1度きり。やってもやらなくても大した影響がないのなら、やっておいた方がいいと思ったんだよね。
運動習慣をつけ始めたのは43歳。ガムシャラになって身体作りをしている訳ではなく、日々淡々と練習を重ねているだけ。そんな私でも、これだけ見られる身体になれるのなら、もっとやり込めば、かなり仕上げられるに違いない。
今現在「自分には無理だ」と思っている人も、継続可能な計画でゆっくり長く続けていけば、良い身体は作れるはず。上手くいけば、私よりももっと短期間でもっと良い身体に整えられると思う。
だから諦めないで。少しでもやってみたいと思うなら、挑んでみて欲しい。途中でやめてもいいじゃない。挫折したら、またやり直せばいい。「自分には無理」と遠ざけないで、少しでも興味がわいたら撮影してみて頂きたい。良い思い出になるよ。
・かかった費用
ちなみに費用の話をしておくと、撮影は出張費込みで税込5万円。ヘアメイクに税込3万5000円。スタジオ使用料は税込6万2700円(1h税込2万900円)、合計14万7700円。おっさんのグラビア撮影は経費で落ちないので実費である。
安くない。しかし! 一生に1度の気持ちで撮影しているので、全然後悔はない。むしろまた撮りたいくらいだ。とはいえ、頻繁にというわけにはいかないので、5年後くらいに再チャレンジしたいと思っている。
お金と時間と魂をかけたグラビア写真集(ベッド・シャワーあり)は、次のページだ!
撮影場所:撮影スタジオ「エコロ」
カメラマン:立花奈央子(OPALUS STUDIO)
ヘアメイク:キシコ(Twitter @kishico)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
撮影場所:撮影スタジオ「エコロ」
カメラマン:立花奈央子(OPALUS STUDIO)
ヘアメイク:キシコ(Twitter @kishico)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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