本日4月13日は喫茶店の日。喫茶店と言えば、コメダ珈琲店が最初に思い浮かぶのは私(中澤)だけではあるまい。メニューが充実しているだけではなく、椅子がフカフカなのが最高だ。

飲食だけで終わらず「くつろぐための空間」という明確な意識を感じるコメダ。そんなコメダ珈琲店の本店はやっぱりめっちゃくつろげるのだろうか。気になったので行ってみた!

・高級住宅街のど真ん中

公式サイトによると、愛知県名古屋市瑞穂区上山町3-13にあるという本店。地下鉄名城線と鶴舞線の中間くらいにあり、両方の駅から離れている。最寄り駅の1つである名城線の総合リハビリセンター駅を降りると、閑静な住宅街が広がっていた。

アップダウンの激しい道にはあまりお店の影は見えない。その代わりに坂に沿ってずっと続く塀や、日本庭園みたいな庭、やたらデザインされた家が景色を彩っている。同行した名古屋民の友達K氏いわく、この辺りは高級住宅街らしい。

・デカイ

コメダ珈琲店本店はメインストリートみたいな車通りの多い街道にあった。駐車場つきでドーンと佇む姿は喫茶店には見えない。車で走っていてこれを見つけたらステーキハウスかと思いそうだ。


しかも、全容はメインストリートから見える部分だけではない。横から見てみると、奥にもう1つ増築したような建物が連なっているのだ


実を言うと私は増築で継ぎ足されたみたいな建物が好きだ。中を進んだ時の迷路感も好きだし、何より、発展した歴史を感じるから。というわけで、デカイだけではなくなかなか味わい深い建物である。さすが本店。

・悲報

だが、入店しようとしたところ入口前のお知らせの看板が目に留まった。!? これって……? その時、隣からも声が聞こえた。「マジかよ……」と。

K氏がちょっとへこんでいた。生粋の名古屋民で、コメダを愛し本店にも何度も来ているK氏には悲報となったそのお知らせとは……


「コメダ珈琲店本店 建て替えのお知らせ」


今しがた味わい深さを感じたばかりのこの建物が、老朽化と次世代コメダへの進化に向け建て替えられるというではないか。そりゃ思い入れのある人ほどヘコむかもしれない。

・ギリギリ

しかも、新店舗の工事は5月初旬から始まって、9月初旬から10月初旬には現店舗が解体されるという。なお、現店舗の営業は8月初旬までとのことなので、現店舗で飲食できるのは残すところあと約4カ月ほど


名古屋在住ではない私からしたら滑り込みで間に合ったと言えるだろう。さっそく、入店すると、2つの建物は廊下で繋がっていた。入口側建物のホールを横目にキッチン前を経由して廊下を進むと、またホールが現れる感じにワクワクする。

・雰囲気が引き継がれることを願うばかり

メニューに特別なものはないが、コメチキ、ポテト、コメダ特製ピザ、コメダグラタン、ビーフシチュー、スパゲティーなどなど、販売店舗が限られているメニューも揃っているところはさすが本店。

しかし、何より静かでのんびりしているのが良い。程よく年季の入った内装は気を使わなくていいし、光が射し込む窓際の席は読書でもしたくなる感じ。建物が建て替えられても、時間がゆっくり流れているようなこの雰囲気が引き継がれることを願うばかりだ。さよなら現店舗、お前の雄姿は忘れない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 コメダ珈琲本店
住所 愛知県名古屋市瑞穂区上山町3-13
営業時間 6:30~23:30
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼コメダバーガーのバンズが売ってた