
海って、本当に様々な色がある。
修学旅行で沖縄に行った時に見たエメラルドグリーンの海は、多分一生忘れない。「本当にこんなに綺麗な色なんだ!」と、当時高校生だった筆者は驚愕することしかできなかった。
こんなふうに海は日本国内だけでも全く違う色を見せてくれるわけだが、どうやら世界に飛び出してみるともっといろんな色の海を見られるらしい。
そんな海の色を自宅で気軽に体験できるのが……この「海のクレヨン」だ!
・海のクレヨン
「海のクレヨン」は、「Satellite Crayon Project」というプロジェクトの一環で作られたクレヨン。
どれも地球のどこかにある海の色をしている。衛星写真から摘出された、名前のない色たちだ。
その代わり、クレヨンには撮影された場所の緯度と経度が記されている。公式サイトでは、どんな海なのかを音声解説付きで知ることができるぞ。
実際に画用紙に描いて、発色を確認してみた。まずは1番、グリーンランドのアイスフィヨルド。画用紙が白地のためよく目を凝らさないと色が乗っていることが分かりづらいが、本物の氷河の色もそれほどに美しい純白なのだろう。
続いて2番、オーストラリアのグレートバリアリーフ。こちらは爽やかな水色だ。海の浅瀬といったら、こんな感じの色を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。この世界最大のサンゴ礁は、面積が日本列島とほぼ同じくらいだそうだ。でっかい。
3番、グリーンランドのバーミウト付近。このパーミウトという町も、グリーンランドにあるそうだ。先ほどご紹介したグレートバリアリーフよりも濁った色をしているが、これは夏になると氷床の1部が溶けて周りの砂や岩を削りながら海に流れ出るからとのこと。に、濁ってもこんな綺麗な色をしているのか……グリーンランドの海、恐るべしである。
4番、バハマのエルーセラ島西部。き、綺麗~~~!!! 個人的にはこの色が1番好きだ。さすが大半がサンゴ礁でできているバハマ諸島の海なだけある。いかにも南国の海といった感じで、今にもヤシの木が風で揺れている風景が見えてきそうだ。
5番、キリバス共和国のカントン島。この島はドーナツのように真ん中に穴が空いたような形をしているのだが、その穴の色が摘出されているようだ。どちらかというと森にありそうな緑色だと思ったのだけれど、それもそのはず。大昔は穴の部分が陸で、周りを囲んでいたサンゴ礁が成長して今の形になったんだとか。サンゴパワー、つよい。
6番、奄美大島の笠利湾。ここにきて、我らが日本の海の色の登場である。奄美や沖縄の海は浅瀬では明るい色だけど、深いところに行くとこのような鮮やかな青い色が見られるそう。世界で最も北にあるサンゴ礁の1つであるこの地域には様々な生き物が生息していて、ウミガメやザトウクジラも見られるんだって。
7番、モーリシャスの海の中の滝。海の中に滝? と困惑したものの、水の中に水が流れ落ちる滝があるわけではないそうだ。砂や泥が押し流された跡が、目の錯覚で滝のように見えるという不思議な地形になっているとのこと。自然の芸術だ。
8番、ベリーズのブルーホール。ブルーホールとは、カリブ海のサンゴ礁の中になぜかぽっかりと空いている大きな穴のこと。その深さは約130mもあり、こんなに濃い青色になるのも納得だ。
9番、アメリカのセントメアリーズ川河口。いや黒っっっ。深海でもないのにびっくりするくらい真っ黒だ。この真っ黒さの秘密は、タンニンという成分。川に落ちた植物が水中で分解されると、こんな真っ黒な水になるらしい。イメージ的には、お茶を水出しする感じだろうか。
10番、台湾の陰陽海。き、金色だとっ……!? これが海の色だとはにわかに信じがたいが、実はこれ近くにある山から流れ出た金属物質が混ざっているからこんな色になるそうだ。この金色の明るい色の水と濃い青色の水が混ざり合っていることから、「陰陽海」という名前がついたんだって!
11番、バングラディシュのガンジスデルタ。こちらも川の周りの土砂が流れ込んで、茶色い水ができあがっているそうだ。水の色を見れば、その周りがどんな環境なのかをある程度予測することもできるのかもしれない。
12番、ウクライナの腐海。あ、赤~~~~~!!!!! 海と言ったら青、という概念を見事にひっくり返される色だ。このびっくりするほど鮮やかな赤色の正体は、大量発生した藻。腐「海」と名前はついていても実際はかなり浅い干潟で、海水も循環しないため塩分濃度がバチバチに高くなり藻が大繁殖してしまうそう。
・めちゃくちゃリアルな海が描ける
以上、12色もの色が収録されている。いや、ほんとに海ってカラフルだ。
──と、ここで筆者はあることを思いついた。
実際の海の色が摘出されているのなら、このクレヨンを使えばまるで写真のような海の絵が描けるのでは?
思い立ったが吉日、さっそく製作開始。そして完成した海の絵が……こちら。
自分で言うのもなんだけど……
めちゃくちゃいい感じなのでは!?!???!
海を描くのって、実は結構難しい。海の絵は何度か描いたことがあるけれど、どうも色がしっくりこない感じがして毎回「これじゃないなぁ……」とちょっとモヤモヤしていた。
しかしこのクレヨンには、本物の海の色が使われているから迷いようがない!! ごりごりグラデーションを作っていけば、誰でも理想の海が作れるはずだ!!
・売り上げの一部は自然災害基金になる
地球オリジナルの美しい色を楽しめると同時に、世界の地理や環境についても知ることができるこのクレヨン。売り上げの一部は、海面上昇の影響を受けているキリバス共和国に寄付されて自然災害基金として使われるそう。
まだまだ旅行には行きづらいご時世が続いているけれど、このクレヨンで世界の海を旅してみるのもいいかもしれない。
参考リンク:海のクレヨン
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼クレヨンの下には、どの色がどこにあるのか一目で分かる地図がある
▼箱のふたを開くとこんな感じ。オシャレ!
うどん粉





















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