世界は広い、本当に広い。インターネットやテレビを通じて世界中のことを知り尽くしているかのような感覚に陥ることがあるが、実際は知らないことが圧倒的に多いハズ。例えば今回ご紹介するペルーの『インカコーラ』をご存じの方はどれくらいいらっしゃるだろう?
調査によるとペルーではコカ・コーラをおさえて国内シェア堂々の1位だというインカコーラ。ペルーの人々を虜にするそのお味とはどんなものなのか? 編集部のメンバー7名でテイスティングしてみたのでご報告したい。
・日本のブラジルで発見
正直な話、私(P.K.サンジュン)はつい先日まで『インカコーラ』の存在さえも知らなかった。インカコーラと出会ったのは “日本のブラジル” こと群馬県大泉町のスーパー「カサブランカ」で、ズラリと並ぶ黄色い飲料水に目を奪われたのだ。
ペルーと言えば「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」で知られる南アメリカ大陸の国で、日本では第91代の「フジモリ大統領」も著名であろう。そのペルーで圧倒的人気を誇るのが『インカコーラ』らしい。
・アメリカでは「ゴールデンコーラ」
インカコーラはペルーの首都リマ市の建設400年を記念して1935年に発売された飲料水で、アメリカでは「ゴールデンコーラ」の名で市場に出回っているという。また現在ではコカ・コーラ社がペルー国外用のインカコーラの製造をしている……と、Wikipediaに書いてあった。
今回入手したインカコーラには「コカ・コーラ」の文字が刻まれていたので、おそらく国外用の商品なのだろう。それにしてもインカコーラとは……。当然「インカ帝国」が由来なのだろうから、日本で言うと「江戸コーラ」や「鎌倉コーラ」に相当するハズだ。
で、実際にインカコーラを飲んでみたところ……
え、何味だコレ?
・何味なのかわからない
もちろん甘い炭酸飲料なのだが、逆に「甘い」以外の感想が出てこない。微炭酸であることはハッキリわかったが、それにしても何だこの味……? でもどこかで飲んだことがあるような……?
というわけで、私以外のメンバー6人にインカコーラを味見してもらい「何味だと思ったか?」を教えてもらうことにした。メンバーの感想はというと……
「バナナ?」
「こういう飴!」
「安いガム」
「気の抜けたリポD的な」
「棒アイス」
「砂糖水」
ぜ、全然統一感がねえ……! が、私の感覚でいうと「棒アイス」が最も近いだろうか? また「安いガム」や「飴」とあるように「懐かしい」とも「親しみやすい」とも「チープ」とも言える味であった。
結局のところ『インカコーラ』のお味はご自身で確かめていただくしかないのだが「ペルーにはコカ・コーラをも凌ぐ大人気のコーラがある」と知っただけでも知見が広がった気がしないだろうか? なお、カサブランカではインカコーラは1本140円で販売されていた。
参考リンク:Wikipwdia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.