
2022年3月11日(金)、映画『THE・BATMAN(ザ・バットマン)』が公開される、一足先に同作を鑑賞してきた私、P.K.サンジュンから言わせると『THE・BATMAN』は「超濃厚85%カカオチョコ 1粒1300kcal」みたいな作品である。
要するに「ねっとりビターで非常に重ィィイイ作品」なのだが、ポップで明るいスーパーヒーロー全盛期のこの時代に、ここまでシリアス路線を貫き通すとは「さすがバットマン」とも「逆にダークしか無理なキャラ」とも言えるかもしれない。
・100%シリアス路線
星の数ほど存在するアメコミのキャラクターの中でも、ズバ抜けた知名度と人気を誇るバットマン。これまで幾度となく映画化されているが、中でも傑作として名高いのが いわゆる “ダークナイトトリロジー” である。
2005年に公開された「バットマン ビギンズ」に始まり、2012年の「ダークナイト ライジング」まで、クリストファー・ノーラン監督が手掛けたバットマン三部作は世界中で大ヒットを記録。中での2008年公開の「ダークナイト」は、今なお映画史に残る不屈の名作と言っていいだろう。
その “クリストファー・ノーラン三部作” からおよそ10年の時を経て公開されるのが『THE・BATMAN』で、こちらは監督を「マット・リーヴス」が、バットマン(ブルース・ウェイン)役をイギリス人俳優のロバート・パティンソンが務めている。
・約3時間の超大作
ザック・スナイダー版のバットマンはあえて無視するが、本作はやはり “ダークナイトトリロジー” の影響が色濃い。アメコミのポップな要素は無いに等しく、息苦しくなるほどヘビーな展開がおよそ3時間にわたり繰り広げられる。
さて、本作のバットマンは「バットマン歴2年のブルース・ウェイン」という設定。つまりまだ駆け出し中のバットマンであり、経験に裏打ちされた悟りも開いていない……どころか、時に感情任せがちな “ルーキー感” が濃いめだ。
また、本作でもバットマンのトラウマが「幼い頃に両親を殺されたこと」である点は変わっていない。誰が演じようとバットマンはバットマン。『THE・BATMAN』でも「なぜ両親が殺されたのか?」が大きなストーリーラインの1つとなっている。
で、今回のメインヴィラン(敵役)は「リドラー」だ。無差別連続殺人を起こすリドラーは、現場にヒントを残していくクイズ系のヴィラン。超シリアスな作風と相まって、本作は “サスペンス” の要素が濃い映画でもある。
で、で、で。
ネタバレになってしまうため多くは申し上げられないが、映画を観終えた後はゲップが出るほどお腹がいっぱい! 清々しい気持ちにもならなければ、誰かに映画の内容を教えたくなるようなワクワク感も皆無であった。
が、それこそがバットマンである!
もうこれは断言してしまうが、100年後のバットマンも “ダークナイトトリロジー” の影響を受けないワケにはいかないだろう。ストーリーや役者は違えど『THE・BATMAN』は、ダークナイトトリロジーの続編と思えるほど重厚かつハードボイルド、そしてダークな作風だ。
・仕上がってない感じが良き
また、バットマンと言えば “人間臭さ” が際立ったヒーローであることも見逃してはならない。どんな凶悪犯も絶対に殺さず、時にそれでウジウジするコウモリ男。今作ではルーキーならではの人間臭いバットマンがよく描けていた。
また、もしかしたら私が見逃しただけなのかもしれないが、本作はサスペンス要素が強いため「え、なんで?」という箇所があった……しかもかなり核心的なところで。劇場でご覧になる方は、ぜひ注意深く『THE・BATMAN』をご覧になっていただきたい。
ちなみに本作は「ジョーカーは序章に過ぎなかった」なんて宣伝文句が打たれているが、ハッキリ言ってジョーカーは無関係。ジョーカーにはジョーカーの良さがあったが、バットマンにはバットマンの良さがある。ジョーカーのことは一旦忘れてしまった方がいいだろう。
おそらくではあるが『THE・BATMAN』も三部作くらいは続きそうな気配である。繰り返しになるが、決して本作はハッピーな気持ちになる映画ではない。例えるなら「超濃厚85%カカオチョコ 1粒1300kcal」みたいな重ィィイイイ映画であるが、それでも見入ってしまう稀有な存在が「バットマン」なのだ。
参考リンク:映画「THE・BATMAN」公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC
▼予告編はこちら。
P.K.サンジュン





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