日本国民の生活に欠かすことが出来ないファミリーレストラン。それぞれのファミレスで1番高い料理は何なのか? 気になるお味は? それらを片っ端から調べるこの企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』も節目の第20回目を迎えた。

当初は「ファミレスって10軒くらい?」と思っていたが、探せば意外とあるもんですね。今回は今やかなり希少な「不二家レストラン」の最高額メニューを食べて来たのでご覧いただきたい。

・昔はそれなりに見かけた

ペコちゃんでお馴染みの「不二家」が展開する不二家レストラン。かつてはロードサイドでチラホラ見かけたものだが、2022年2月現在、その店舗数は40店舗弱となっている。昔、市川のインターチェンジのところにもあったなぁ……。

当時は「サーティワン」の国内出店を手掛けるなど手広く飲食事業を展開していた不二家も、2008年から「山崎製パン」の子会社になっていると、Wikipediaに書いてあった。ちなみに日本初のクリスマスケーキを販売したのも不二家なんだって! へぇへぇへぇ。

・超久しぶりの不二家レストラン

さて、先述の通り、一時期はそれなりに見かけた不二家レストランも今ではあまり見かけなくなってしまった。子供の頃、たまに不二家レストランに連れて行ってもらうとテンションが爆上がりしたものだが、現在の不二家レストランはどんなファミレスなのだろうか?

というわけで、今回は都内の不二家レストランに足を運び、メニューを隅々まで調査。結果、もっとも高額だったのは「ミックスシチュー」で、価格は1980円であった。なお、メニュー表によると “ミックス” とは「タンと肩ロース」を指しているらしい。

おそらく20年以上は不二家レストランで食事をしていないため、実はもっと高級なイメージがあったのだが、最高額メニューはさほどお高くはない。一方でサイゼリヤで言うところの「ミラノ風ドリア」的な激安メニューも無かったところが印象的であった。価格帯としてはデニーズよりちょい高いくらいかな?

・完全にウマい

で、主役の「ミックスシチュー」であるが、もうこれはハッキリと「ウマい!」と断言できる。ボリュームにはやや欠けるものの、じっくり煮込まれたタンと肩ロースは実に上品な味わい。濃厚なデミグラスソースは、そんじょそこらの洋食屋よりもウマかった。

また、柔らかく煮込まれたタンと肩ロースも舌に絡まるねっとりとした食感で、臭みなどは一切なし。デミグラスソースも平打ちのパスタ「タリアテッレ」と絡めて最後まで美味しくいただけるなど、かなり完成度の高い一品だと感じた次第だ。

個人的にビーフシチューが好きなこともあるが、このウマさはシリーズの中でも指折りと言っていいのではないだろうか? 店舗数こそ多くないものの、粛々とレストラン事業を継続してきた不二家の底力を感じずにはいられなかった。

というわけで、かなり好印象だった不二家レストランのミックスシチュー。「久しく見かけてないなぁ」「行ってないなぁ」という方は、1度足を運んでみてはいかがだろうか。普通に上質なファミリーレストランです。

参照元:不二家レストラン公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.