静岡は言わずと知れた「ハンバーグ県」であろう。最強ローカルチェーン「さわやか」をはじめ、「ブロンコビリー」に「スパーゴ」、「びっくりドンキー」など、ハンバーグを扱う店に事欠かない。どこも安くて美味しいし。

だからこそ、静岡県民である私(まろ)も「ハンバーグはレストランで食べた方が良い」と小さい頃から思っていた。そう、過去形。最近考え方が変わったのだ。

なぜなら最強のおうち用ハンバーグの存在を知ってしまったから。初めて食べた時はビビったよ、こんな美味いハンバーグが家で食べられていいの? ってね。レストランが家に来たレベルですよこれは!!


・「そのまんま肉バーグ」(税込1382円)

そのハンバーグとは「そのまんま肉バーグ」。静岡の食肉卸会社「シズオカミート」が作り出す、牛肉100%の冷凍ハンバーグだ。

シズオカミートの方によると、「そのまんま肉バーグ」は5年ほど前からネットで販売を始め、いまでは1日500パックを売り切るほどになったという。

県外に着々と広がりつつあるものの、まだ県内からの注文の方が多いみたい。でも、ローカルチェーンの勢いが強い静岡県で県民の支持を得ているというのは、そもそも凄いことなんじゃないだろうか。

もっと全国的に広まったら静岡を代表する冷凍ハンバーグになる予感! なによりこの美味しさを全国のハンバーグ好きが放っておくわけがない! 静岡でライターをやっている肉バーグファンとして、確固たる使命感をもってその魅力をお伝えしていこう。


・さっそく調理

冷凍なのでまずは冷蔵庫で解凍。1つ180グラムだとは思えない存在感だな。

火が通りやすいよう薄めの楕円形にするのがオススメとのこと。めんどくさい人は俵型のまま調理し、フライパンの上で切って焼くでもアリ。

牛肉100%ではあるが、中心部まで加熱する必要がある。ハンバーグって焼き加減が難しいが、説明書が付いているので普段料理がサッパリな人でも大丈夫。しっかり蒸し焼きにしたら完成だ!


・肉汁溢れまくる絶品ハンバーグ

恥ずかしながら人生で初めてハンバーグを調理(焼くだけ)した。そのわりには我ながら完璧な焼き加減。火が通りやすいようかなり薄めに成形したが、焼き上がりはふっくらジューシーに仕上がった。

見て、この溢れんばかりの肉汁を!! 使っている牛肉が超粗挽きだから、名前のとおりそのまんま肉を食べている感じ。噛めば噛むほど奥深い牛肉の旨みが溢れ出す!

通常、ハンバーグを作る際はパン粉や卵などのつなぎが使われるが、そのまんま肉バーグはつなぎ一切不使用。なのにこれだけジューシーだなんて恐れ入る。

そして、このハンバーグの立役者はなんといってもスパイスだろう。牛肉の味を殺さずに旨味を最大限まで引き上げている。配合が絶妙すぎて肉を口に運ぶ箸が止まらなくなるな、これこそ家庭では作れないプロの味だ!

さらに、そのまんま肉バーグには個数分のオニオンソースが付いてくる。私のお気に入りの食べ方は、まずはそのまま何もつけずに肉自体の味を楽しみ、後半になってからオニオンソースをかけるという味変スタイル。ソースの酸味が肉々しいハンバーグと相性抜群なのだ。

発売当初ソースはついていなかったが、ハンバーグをより美味しく食べてもらうためにオリジナルで開発したんだって! このハンバーグのためだけに作られただなんて、そりゃバッチリ合うし旨いわけだな。


・とにかく1度食べて欲しい、食べればわかる

家にいながらこのハンバーグが食べられるのはもう反則級だと思う。静岡に馴染みのある方なら思わず「ニヤリ」となる味付けなんじゃないかな。写真や文章で伝えられる美味しさには残念ながら限度があるので、出来ることならばご自身の舌で一度味わって見てほしい。

また、焼くだけで美味しく仕上がる「そのまんま肉バーグ」の手軽さは、キャンプやBBQとも相性が良い。その美味しさは次元を飛び越え、大人気漫画『ゆるキャン△』の中に登場する「うまうま100%ハンバーグ」のモデルにもなっている。作者さん静岡出身だもんね。

冷凍のまま持っていき道中で解凍させれば便利だし、なによりこの圧倒的ボリュームのハンバーグを炭火で焼いたら盛り上がること間違いなし!

家でも外でも簡単に調理できるのに、レストラン級の味わいと満足感を楽しめる「そのまんま肉バーグ」。肉のプロが試行錯誤して作り出したやみつき必至のハンバーグなので、静岡のみならず全国の食卓に広く届いてほしいと思う。ほんとにイチオシです!!


参考リンク:シズオカミート公式ストア The Oniku楽天市場
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
イラスト:©あfろ/芳文社

▼見た目はほぼ同じなんだけど、こちらは黒毛和牛100%の特別品。通常の「そのまんま肉バーグ」より肉質がキメ細やかでしっとりしている。まずは通常のを食べてみて欲しいけど、黒毛和牛のちょっとお上品な味も良きでした。

▼ありがたすぎる焼き方の説明書。ハンバーグとして食べる以外にも、ラザニアとかドライカレーにアレンジもできるみたい。