毎年のようにタリーズ福袋を購入し続けてきた人にとって、今回の値上げはショックだっただろう。中には予約を見送った人もいるかもしれないが、なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく購入するのが当編集部である。
もしかしたら、手にとって初めてわかることがあるかもしれない。そんな気持ちで福袋を予約。ピックアップして中身を確認すると、どうやら賭けに勝ったようだ。圧勝と言っても過言ではない。
最初にタリーズの4000円福袋について紹介しておこう。こんな感じだ。
【タリーズ4000円福袋の中身】
・オリジナルトートバッグ ※サックス × オレンジ or グレージュ × マゼンタ
・コーヒー豆(ブラジル ファゼンダ バウ / 150g / 粉)× 1袋
・コーヒー豆(グアテマラ アカテナンゴ / 150g / 粉)× 1袋
・ドリンクチケット × 5枚(有効期限:2022年6月21日)
・エスプレッソシェイクキャンディ × 1缶
・干支ミニテディ(トラ年) × 1個 ※3種のうちいずれか1個
──以上。基本的には昨年までの3500円福袋とほぼ同じような気がした……が! 福袋の中身をチェックしたときに気づいたのだ。
今回のキャンディ……
めちゃくちゃ美味い、と。
タリーズの福袋に入っているキャンディは毎年ポテンシャルが高かったのだが、今年はとりわけ格別である。なんじゃこれは?
調べると、このキャンディはタリーズのドリンク『エスプレッソシェイク』をベースに作ったらしい。そう言われたらエスプレッソシェイクの方も気になってきたので、タリーズに走って同商品を購入。キャンディとの違いを確かめてみたら……
・本家を越えてた
なんということだろう。本家のシェイクよりキャンディの方が美味いではないか。全体的にまろやかなのに、エスプレッソ感も甘さも際立っている。彫りの深さを感じるような味というか、苦甘のバランスが絶妙だ。
キャンディを擬人化したら、絶対にモテる顔になるだろう。パーツがはっきりしており、雰囲気は甘くて渋い。81年生まれの私の頭にはファンファン大佐が浮かんだが、人によっては阿部寛かもしれないし、ジョニー・デップかもしれない。
それはさておき、甘い物にはうるさい当編集部の佐藤にキャンディをおすそわけすると、「マジでうまいな」と太鼓判。結果的に、ファンファン大佐は缶を開けてから1時間以内で全部なくなってしまった。モテまくりである。
・コーヒー豆の価格が急騰する中で
まとめると、私としてはファンファン大佐の存在だけで500円アップの価値があったような気がするが……どうだろう? このあたりは人によって意見が分かれるだろうが、そもそも最近はコーヒー豆価格急騰のニュースが報じられている上に、コロナの影響だって大きいはず。
タリーズ的には決して楽ではないかと思うが、その中でキャンディという脇役さえもしっかりアップデートしてくるのは「さすが」と言っていいのではないだろうか。
なお、4000円福袋のドリンクチケットは昨年の3500円福袋と変わらずに5枚。毎年大人気のスタバ福袋(7500円)は去年が6枚であることを考えたら、かなり良心的な福袋な気がする。これはむしろ、500円アップで留めてくれたタリーズに感謝すべきかもしれない。
──そう思わせるほどに、4000円福袋に入っていたファンファンキャンディは美味かった。マジで美味かった……。
参考リンク:タリーズコーヒー「2022 HAPPY BAG」、日流WEB「コーヒーECの原価高騰」、Google画像検索「ファンファン大佐」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼毎年の恒例、干支ミニテディ。3種のうちいずれか1個が入っている形だ
▼コーヒー豆は「ブラジル ファゼンダ バウ」と「グアテマラ アカテナンゴ」の2種。どちらも粉で、容量は150g
▼そして、こいつが化け物だった。ひと缶に7個入っていたが、あっという間に……
▼無くなった。何度も言うが、マジで美味い。