先日、ふらっと立ち寄った九州南国物産展で、九州人のソウルフード「ナポリ風スパゲティ」を購入したが、実はもう1品……個人的に大本命のラーメン土産も買っていた。北九州でその名を知らない者はいないと言われている超有名店『石田一龍』のラーメンであるっ!

北九州ラーメン王座選手権をぶっちぎりで優勝し、ラーメン店主がオススメするラーメン店1位にも輝いた石田一龍。本店の近所に住んでいた私は、遠方から友人が来るたびに連れて行ったお気に入りの店である。インスタントで思い出の味が再現できるのか作ってみた。

・豚骨ラーメンを極めた味

九州の豚骨ラーメンといえば、博多や久留米を思い浮かべる方が多いと思うが、ここ最近、北九州も注目を集めている。とくに石田一龍の人気は激しく、営業中は常に駐車場がパンパン。店内には有名人のサイン色紙がズラリと飾られていて、その人気ぶりを物語っている。


さらにTBS番組『バナナマンのせっかくグルメ』で紹介されたあたり(たぶん)から、地元民が軽いノリで行けないレベルの超・超人気店となってしまった。たしかに日村さんが大絶賛したら行きたくなる。そんなわけで、私にとっては久しぶりの石田一龍というわけだ。


1箱3人前で1280円。「ストレート麺」と「スープの素」で簡単 & 一瞬で作れるのが本商品の特徴である。調理方法を確認したところ、具材をのせず、シンプルに石田一龍を味わうなら、開封してから食べるまで5分もかからないだろう。一応ザッと流れを説明すると……


麺を茹でるのは約1分。


もう1つの鍋にスープと230ccのお湯を入れてよく混ぜ、ひと煮立ちさせたらドンブリにうつす。


ゆであがった麺の湯切りをし、スープの入ったドンブリにうつせば(好みの具材を盛り付けたら)もう完成である。駐車場待ちをすることなく、行列に並ぶこともなく、まさに一瞬で石田一龍のラーメンが目の前にィィィィイイ! 


それでは、いただきます。石田一龍のさらっと口当たりの良い「奇跡の豚骨スープ」は再現できているのだろうか。結論をズバリ言ってしまうと、インスタントラーメンとしては激ウマと断言していいレベルだった……が、本店の味と比較すると「やや遠い」印象を受けた。


理由はやはりスープ。本店ではじめて食べた時の「これがグランプリに輝いた石田一龍のスープか。超納得!」という感動を強烈に覚えているからだろう。

豚骨特有の臭みがなく、濃厚なのにキメ細かい……あの旨味が凝縮された豚骨スープの感動は行列に並んでこそ味わえるのかもしれない。


ただ、インスタントでも石田一龍……に近い「クリーミーな本格豚骨ラーメン」を楽しめるので、雰囲気を味わいたい方にはおすすめ。スープがよく絡むストレート麺もプツンと歯切れが良く、九州の豚骨ラーメンが好きな方はきっとハマるだろう。

ただし本店はもっとケタ違いにうまいので、機会があればぜひお店にも足を運んでみてほしい。てか、ひさしぶりに食べたくなった。次に北九州市に行く時には行列に並んで食べようと思う。


参考リンク:石田一龍
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.