コロナ禍になって以降、社会には様々な変革が起きたが福袋業界も例外ではない。福袋のニューノーマル、それはオンラインでの予約・購入だ。この形式自体は以前からあったが各段に増えたと言える。そして、それに伴って、正月前から予約や販売が始まる福袋も増えた。

吉野家の「福箱2022(税込み5184円)」もその1つ。そう、基本的に福袋のなかった吉野家が、今年は公式通販で福袋を販売しているのだ! そこで購入してみたところ、保存しておきたくなる吉野家っぷりを見せつけられた。梱包を開けた瞬間……

・どんぶりBOX

現れたのは、吉野家の丼ぶりのようなデザインの段ボール箱。形も六角形で底が狭くなっていて丼ぶりみたい。公式通販のページによると「丼ぶりBOX」というらしいが、実物は胸キュンのクオリティーである。これが欲しいがために購入するファンもいるかもしれない。

この丼ぶりBOXと同じく、中身も公式通販のページで全て確認することができるが改めて見ていこう。吉野家の「福箱2022」の中身は以下の通り。

・吉野家「福箱2022(5184円)」の中身

牛丼の具120g×3袋
豚丼の具120g×2袋
牛焼肉丼の具120g×2袋
焼鶏丼の具120g(湯せん専用)×2袋
親子丼の具120g×1袋
うなぎ蒲焼き(1袋2枚入り144g)×1袋
紅生姜60g×1袋
吉野家ミニチュアコレクションカプセル×1個(ランダム1種)

要するに、吉野家のレトルト商品11袋に紅ショウガとミニチュアコレクションカプセルが1個。ちなみに、私はミニチュアコレクションも「おうち吉野家」であった。

・吉野家のレトルト牛丼を食べてみる

さて置き、吉野家のレトルトを食べるのは初めてな私。やっぱり多少レトルト臭さみたいなものはあったりするのだろうか? 試しに「牛丼の具」を湯煎して食べてみたところ……


めっちゃ吉野家の味

肉の旨味もたまねぎの柔らかさもつゆも、店で食べるのとほぼ変わらないクオリティーである。吉野家の牛丼、もうこれだけで十分かもしれん

・全種類食べてみた

じゃあ、他はどうなのか? 正直、店で食べたこともないメニューもあるが、逆に言うと、普段食べない丼を味わう良い機会である。というわけで、全種類食べてみたところ……


うなぎ蒲焼き、牛焼肉丼の具、豚丼の具には強く吉野家を感じた

一方で、鶏系はちょっと弱いかもしれない。鶏肉が小さめでどことなく缶詰っぽさがあるし、親子丼は卵がトロトロなのは良いが、逆に卵に全て委ねすぎで追い醤油したくなった。焼鶏丼のタレは酒が利いた味なので、ひょっとしたらこの2つは合わせるとイケるかも

と、その物量ゆえに店舗ではできない自分流アレンジも可能な吉野家の福箱。ポテンシャルにおいては店舗で食べる以上のものがあるかもしれない。向こう1カ月は吉野家が食べたくなったらこれで良い。寒い中店舗に行かずとも吉野家の味が家にある安心、プライスレス。

参考リンク:吉野家公式通販ショップ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


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