主にファミリー層をターゲットにしたレストラン、それがファミリーレストランだ。ちなにみ「ファミリーレストラン」はという言葉は、サラリーマンやアメリカンドッグと同じ “和製英語” だとWikipediaに書いてあった。へぇへぇへぇー。

さて、そのファミレスの最高額メニューを食べ尽くすこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」も第8回目を迎えた。今回登場するのはシリーズ初となる和食系ファミリーレストラン『華屋与兵衛(はなやよへい)』である。

・和食系ファミリーレストラン

「ココス」や「ジョリーパスタ」と同じ、ゼンショーグループが運営する華屋与兵衛。関東を中心におよそ50店舗を展開する和食系ファミリーレストランである。ちなみに「華屋与兵衛」とは握り寿司を考案されたとされる「両国華屋の与兵衛さん」が由来だそうだ。

さて、華屋与兵衛といえば和食系ファミレスであることと同時に、やや高級なイメージがあるが、実際のところはどうなのか? 私事で恐縮だが、P.K.サンジュン43歳、人生初の華屋与兵衛でございます。我が家に和食系ファミレスの文化は無かった──。

・最高額メニューは2つ

で、初めての華屋与兵衛で入念にメニューを調べてみたところ、最高額メニューを2つ発見。それが「黒毛和牛すき焼き定食」と「黒毛和牛しゃぶしゃぶ定食」で、価格はどちらも2079円だ。

通常の「すき焼き定食」並びに「しゃぶしゃぶ定食」なら1639円だが、肉を「黒毛和牛」にすることで、価格は一気に400円以上アップ。さすが日本最強のブランド牛、黒毛和牛といったところだろうか。

・すき焼きをチョイス

今回は迷った挙句「すき焼き定食」を注文。理由は「しゃぶしゃぶ定食」よりも上に「すき焼き定食」と書いてあったから。やっぱり、自信がある方を上に持ってきそうな気がするもんね。

到着した「すき焼き定食」はカセットコンロとセットになっているタイプで、一通りの具材と黒毛和牛(120グラム)、ご飯・みそ汁・漬物がついていた。ボリューム的には「それなり」といった感じだ。

後は自分でお好みの量の肉を鍋に放り込み、サッと火を通してから食べる。せっかくの黒毛和牛である、最高のコンディションでいただきたい。

・味は……

で、お味の方はと言うと「予想通りにウマい」といったところ。割り下はどちらかと言うと甘さ控えめで、ベタベタとした甘みは感じなかった。「肉の良さを活かした割り下」と言っていいかもしれない。

逆に「1口食べた瞬間にトロけるよう」とか「こんなウマいすき焼き滅多にねえ!」というレベルには達しておらず、味的にいい意味での裏切りはない。「黒毛和牛のすき焼きだからこれくらいだろうな」という予測の範疇のウマさである。

とはいえ、ウン万円もする専門店に行くことを考えれば、選択肢として「華屋与兵衛のすき焼き定食」があってもイイのではないだろうか? 逆に「黒毛和牛のすき焼きを2000円で食べられる」と考えれば、特に割高な印象は受けなかった。

今後、私が華屋与兵衛のすき焼き定食をヘビロテするかはさておいて「和食系のファミレスとして華屋与兵衛はアリ」と記憶されたことは事実である。コスパ最高とは言わないが、気軽かつゆったりと食事ができる環境は好印象だ。

というわけで、華屋与兵衛の最高額メニューは「ロケーション含めてアリ」「選択肢としてアリ」とまとめたい。ちなみに個人的には、座敷があったことが衝撃でした。

参考リンク:華屋与兵衛公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.