いまや当たり前のような存在となったシュクメルリ。一応どんなものか説明しておくと、にんにく入りのクリームソースで鶏肉を煮込んだジョージアの郷土料理だ。特徴は背徳感さえあるニンニク量で、ブームになったということはそれだけハマる人が多かったのだろう。

2019年冬に松屋が販売して以降、もはや冬の定番料理となりつつあるが、先日なんとスーパーの冷凍食品コーナーに「シュクメルリ」の名前を見つけた。ほほ〜、これは食べてみるしかあるまい!

・相手にとって不足なし

商品の正式名称はにんにく香るシュクメルリ風ドリア。販売元はニチレイで価格は税抜278円。読んでそのままシュクメルリをアレンジしたドリアとのことだが、焦点はニンニクをどれほどぶち込んでいるかだろう。

できることなら全力でニンニク攻めしてほしいところだが、パッケージを見た瞬間に不安はすべて吹き飛んだ。なぜなら……

ニンニク!


ニンニク、ニンニクゥ!!


といった感じのアピりっぷりで「心配いりませんよ、鬼ほど入ってますから」と言わんばかりなのだ。ここまでやっているのだから肩透かしのニンニク量ではないのは濃厚。相手にとって不足なし!


・レンチンのシュクメルリはどうか

それではいざ実食。とりあえず袋から中身を取り出したところ、ごろごろと鶏肉が入っているのを確認できた。凍っているにもかかわらず隠せないニンニクの匂いですでに美味しそうだが、果たして加熱したらどうなってしまうのだろう。

なお、作り方はレンチンのみ。ラップをかけずOKとのことなのでレンジにそのまま入れて加熱した。すると……

ええやん!


ええやん、ええやん!!


白米の上にチーズ入りのクリームソースが横たわっているだけで大正義。もう勝ったようなものである。これでマズかったら大事故だが、そこは大手のニチレイ! 実際に食べてみたらニンニクの海に溺れる感がありまくり!!

なんというか罪悪感を覚えるほどのニンニクがヒジョーに気持ちいい。そしてサツマイモも入っているところがまたよし。大きいのがゴロリと入っていた松屋と比べるとやや小ぶりだが、やはりシュクメルリはサツマイモの存在があるとちょっとした甘さを感じて深みが増す。

んで、ニンニクの効いたクリームソースとご飯の相性は今さら言うまでもなく、満足度はかなり高い。しいて難点を挙げるならばチキンをもっと……容量250gじゃなくてもっと……といろいろ考えたものの、値段を考えるとそこまで要求するのは強欲か。

・お口のケアは必須

もちろん、舌を火傷するくらいホットな状態で出てくる松屋の料理と比べたらレベルは落ちるが、冷凍食品だということを考えると十分にシュクメっているから合格点。これからもっと寒くなっていく時期、冷凍庫に入っていれば嬉しいときも多いはず。

ただし、ニンニクスメルは漏れなくガッツリ。マスクを貫通して臭うレベルなので食後の口臭ケアはお忘れなく。周囲に配慮して食べる環境を選んだ方がいいだろう。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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