数ある大手ドラッグストアの1つ、くすりの福太郎。1957年に千葉県鎌ケ谷市にて「福化粧品」として産声をあげ、現在は「ツルハグループ」の完全子会社になっている……とWikipediaに書いてあった。いずれにせよ関東を中心に200店舗以上を展開する大手ドラッグストアである。

さて、つい先日のこと。私、P.K.サンジュンの自宅付近にある「くすりの福太郎」の前を通りかかったところ、ちょっとした違和感を覚えた。ん──? よく見ると福太郎にスニーカーが売っている……しかも1100円とはいったい?

・福太郎でスニーカー

今さら申し上げるまでもなく、ドラッグストアが取り扱う商品は非常に多い。薬や日用品は当然として、いまや食品が無いドラッグストアの方が稀であろう。生鮮食品がないだけで、事実上 “ほぼスーパー” と言って差し支えあるまい。

だがしかし、スニーカーとはどういうことなのか? 100歩譲ってつっかけ程度のサンダルならばまだわかる。しかも福太郎にあったスニーカーは1100円……。いや、ドンキでももうちょっと高くない? どこからツッコめばいいというのか?

・100万足突破?

さらに言うとそこには「わずか2年10カ月で累計販売100万足突破」と記されているではないか。え……100万足ってヤバくない? 俺が知らない間に100万足も売れてるスニーカーがあったの? 全盛期のtrf並みにスニーカーが売れてるってこと?

これは気になる……そこで調べてみたところ、福太郎で売っていたスニーカーは「BODYMAKER」というメーカーのスニーカーで、商品名は「Air Cushion(エアクッション)」と言うらしい。

公式サイトには「格闘技から生まれたエアクッション。さまざまなトレーニングにも最適な機能性」「軽量で柔軟なエアリークッションソール」「アッパーはニット生地を採用し、軽量かつ通気性も抜群」……などと、それらしいことが書いてあった。

・とりあえず試してみた

それでも1100円という価格ゆえに怪しさは否めないが「100万足突破」は気にならざるを得ない。また逆に1100円なら失敗しても諦めのつく金額だ。というわけで「Air Cushion」を購入し、ガッチリ1日履き続けてみることにした。

で、まず重量だが「Air Cushion」と聞くといかにも軽そうに思えるが、意外とそうでもない。穴は開いているものの、ソールの素材は結構なゴツゴツ系で「うわ、軽い~☆」とまではいかない。一般的なスニーカーと同等、もしくはやや軽いくらいと覚えておこう。

次にスニーカーの上側、つまりアッパーの部分はニット製で非常に通気性が良い。雨の日などには向かないかもしれないが、特に暖かい時期には向いている作りと言えるハズ。こちらはなかなか良好だ。

で、全体的な履き心地としては「めっちゃイイ!」とまでは言わないが、ハッキリ言って悪くない。個人的には両足ともかかとの外側がやや高い点は気になったが、それでも1日履くくらいならどうってことはなかった。少なくとも1100円とは思えない性能である。

とはいえ、やはり自分にビシッと来るところまでは行かなかったので、普段使いというよりは「トレーニング」などの室内履きに向いているスニーカーなのかもしれない。1100円という価格を考えれば「超コスパスニーカー」と申し上げてもいいハズだ。

ご覧のように、くすりの福太郎で売っていた「1100円のスニーカー」は、使い方によってはかなり優秀だと判明した。普通に室内履き用のスニーカーが1100円なら最高でしょ。興味がある方はぜひ福太郎かBODYMAKERをチェックしてみて欲しい。

参照元:くすりの福太郎BODYMAKER「Air Cushion」Wikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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