「りぼん黄金期」と呼ばれる時代がある。1980年代から1990年代にかけて『ちびまる子ちゃん』『ときめきトゥナイト』『有閑倶楽部』『天使なんかじゃない』『ママレード・ボーイ』などのヒットを連発し、連載作品が次々とアニメ化&実写化。
同時期に「なかよし」では『美少女戦士セーラームーン』、「マーガレット」では『花より男子』が連載されていたから、少女漫画の黄金期ともいえるのかもしれない。
そんな時代を生きたあなたに、TSUTAYA限定で往年のりぼん作品グッズが販売されている!
・豆本キーホルダー(全4種)税込825円
商品化されたのは『ご近所物語』『こどものおもちゃ』『姫ちゃんのリボン』『ママレード・ボーイ』の4作品。まさか令和の世に、この作品たちに会えるとは……! マスキングテープやトートバッグなどがあるのだが、中でも筆者が気になったのが豆本キーホルダー!
ご覧いただきたい。手のひらサイズの小さなキーホルダーなのだが、「りぼんマスコットコミックス」そっくり! そうそう、こんな表紙だった、と記憶がさざ波のようによみがえる。
いまとなってはレトロに見える、ピンクとグリーンの帯も完璧に再現。全画面ではなく、フレームで区切られた表紙イラストが新鮮だ。当時りぼんでは「明るく笑っている絵しか表紙にできない」という不文律があったというが本当だろうか。
ああ、吉住渉先生! 『ママレード・ボーイ』もよかったけれど、筆者は『ハンサムな彼女』が大好きで、もちろんコミックスはコンプリート。絵も相当に真似をした。当時は電子書籍なんてなかったから、好きな漫画のコミックスを揃えるのは乙女の当然のたしなみだった。
そして小花美穂先生の『こどものおもちゃ』! はじめは小学生が主人公~? と思ったが、実はシリアスなテーマが幾層にも重なっていて、涙なしには読めない名シーンが満載だった。
いま考えると、月刊の漫画誌は続きが読めるまでの「待ち時間」がものすごく長い。読み終わった瞬間に先が気になって仕方なくなるのに、子どもの身には1カ月の長いこと長いこと。
世の中すべてのスピードが速くなっているので、いまとなってはとても月刊連載は読めないなぁと思ってみたり。当時の空気も黄金時代を支えたのではないだろうか。
中身は残念ながら漫画ではなくて、ミニノートになっている。罫線入りで、ちょっとしたメモ帳として活用できる。もったいなくて使えないけどネ!
実際の漫画の紙面が見たい、という方には「トレーディングクリアファイル」か「bandeマスキングテープ」がいいぞ。作中の名場面がデザインされている。
販売は全国のTSUTAYAで……なのだが、取り扱っていない店舗もあるので公式サイトを要確認。オンラインショッピングも可能だ。
参考リンク:TSUTAYA
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
©矢沢漫画制作所/集英社 ©小花美穂/集英社 ©水沢めぐみ/集英社 ©吉住渉/集英社
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