JR品川駅の8番線は「臨時ホーム」である。鉄道イベントの開催時やダイヤが乱れた際に活用されるのだが、つい先日まで停車中の「成田エクスプレス(E259系)」車内でテレワークができる『N’EXでテレワーク!』なるイベントが開催されていた。
駅構内でたまたま看板を見かけた私は、さっそくWEB上で予約手続きを済ませて30分(440円)だけ利用してみることに。いい気分転換にもなるだろう。ではでは、一体どんな感じだったのかというと……
・N’EXでテレワークしてきた
JR東日本は6両編成の成田エクスプレスをシェアオフィス用に開放。料金は15分220円、全席自由席だがソーシャルディスタンス確保のため窓側席(A席またはD席)を使用するのがルールだ。リクライニングシートにドリンクホルダー、コンセント、Wi-Fiも利用可能とのこと。
実は昨年も同イベントが両国駅で開催されたそうで、定員がほぼほぼ埋まるレベルで好評だったという。たしかに「成田エクスプレスでテレワーク」は、海外に行く機会が減ってしまった “今” にもっとも適した車両と言えるかもしれない。
というわけで、いざ車内へ。スーッ……
誰もいない。最高かよ。
まさかの成田エクスプレス貸切状態。海外旅行気分でテンションが上がる。もしかすると仕事をしている場合ではないのかもしれない。
ちなみに今更だが、同イベントはJR東日本のシェアオフィス「STATION WORK」の認知度向上を狙って企画したもの。ステーションワークとは、移動の合間のスキマ時間を有効活用すべく、駅ナカや提携ホテルで仕事ができるサービスである。
ワークスペースとしての使い心地は……普通。ま、想定内だ。気分転換するくらいでちょうどいい。だがしかし。
利用時間が残り5分を切ったところで他の車両も見ておこうと思い、荷物をまとめて車内を探索していたら……
グリーン車にたどり着いた……
スーッ
先述のとおり「全席自由」なので、1番人気は言うまでもなくグリーン車。こっちはめっちゃ賑わっている。ってマジかよ。高級感あふれる本革張りのシートで足元はさらに広いもよう。終了時間が迫る中、大急ぎでパソコンを広げた。
しかも今回は6号車から入場したにもかかわらず、なんとなく人が多いから先の車両へ移動してしまったのだ……そうか、グリーン車だったのか。納得。普通車両もゆったり快適だったが、グリーン車はさすがの座り心地で仕事もバッチリ集中できたぞ。1〜2分だけどな。
というわけで、成田エクスプレス車内は、Wi-Fiコンセント完備で仕事もできる。なんなら通勤で利用したいくらい。ちなみに2021年12月31日乗車分まで「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」で普通指定席が50%オフで購入できるみたいだぞ。機会があればぜひ利用してみてほしい。
参考リンク:STATION WORK / えきねっとトクだ値
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.