2021年10月27日から28日にかけて配信された、アドビのイベント「Adobe MAX 2021」。そこで詳しく紹介された、Photoshopの新しい機能「風景ミキサー」が凄いと話題だ。
特にTwitterでは「ワンクリックで人類が滅亡する」的な感じで盛り上がっている。一体どういうことなのか? 詳しくは実際にお見せした方が早いだろう。こういうことだ。
・草
このお台場の風景が……
ワンクリックでこうなるのだ。
これは完全に人類が滅亡してから久しいお台場。マジでワンクリックで、後はすべてAIがやってくれる。Photoshopすげぇええええええええ!!! っていうか、面白ぇぇええええええ!!!
・ニューラルフィルター
もう少しこの機能について詳しく説明すると、こちらはPhotoshop 2022の「フィルター」内にある、ニューラルフィルターという機能の一つ。
その中に、この度のアプデで新しく増えたのが、話題の「風景ミキサー」だ。これはAIが2つの風景画像を組み合わせて、新しい画像を作ってくれるというもの。ベースとなる写真に、組み合わせたいスタイルの写真を選び、後はフィルターをONにするだけでいい。
その辺で撮った街の写真を用意し、プリセットで入っている緑あふれる風景のスタイルと組み合わせると、たちまちビル群が植物に覆われるのである。確かにこれは人類が滅亡した後の都市っぽい。
どんな建築物も、ワンクリックで廃墟に。季節や合成の度合いはスライダーで調節することができるぞ! ちなみに、写り込んでいる人間は……
植物に変えられてしまうぞ☆ ちょっとしたホラーだ。
草を生やすだけではなく、雪に覆わせることも可能だ。例えばこの海辺の風景が……
こんな感じになる。
ここまでは主にプリセットばかりで試しているが、もちろん自分の写真をスタイルとして用いることも可能! 例えばこの花畑の写真を用いて、上の海辺の写真にフィルターをかけてみよう。
生える草に紫の花っぽいのが混じるようになった。写真の中で紫の花が占める割合が多かったからだろうか? もっと均等に色々な色の花が写った写真を用いたほうが、カラフルになるのかもしれない。その辺りは色々試してみるしかないだろう。
・寿司も緑に覆われる
他にも手持ちの色々な写真で試してみたが、風景ならだいたい上手くいく感。ちょっと複雑な写真だと、微妙な感じになることもあるようだ。では風景以外の写真だとどうなるのだろう?
そう、例えば寿司だ。ここにめちゃくちゃ美味そうなかつおの寿司の写真がある。こいつにも試してみよう。一体どうなってしまうのだろうか?
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滅んだぁぁぁぁああああああああああ!!! もはや意味が解らないが、とにかく滅んだ感とAIが強力なことだけは確かだ。使いどころによっては非常に便利に面白い写真を作れそう。どんどん進化していくPhotoshop。いつも思うが、マジで何でもアリだな。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
Screenshots:Photoshop