2021年10月26日、ローソンは新しいホットスナック「パリチキ」(税込180円)の販売を開始した。その名前からして食感にこだわっていることがわかる。どれほどパリパリなのか、ファミリーマートとセブンイレブンのチキンと比較してみよう!
……と思ったら、意外な事実に気づいてしまった。その事実とは、セブンのチキン(揚げ鶏)は現在(2021年10月27日)、少なくとも都内では売っていないのだ……。
・まさか揚げ鶏が……
当初、私(佐藤)が考えていたのは、ローソンのパリチキとファミマの「ファミチキ」(税込180円)、それにセブンの揚げ鶏(税別180円)の3品を食べ比べるというものだった。
ところが!
編集部近隣のセブン6軒をまわっても、どこにも置いていないのである。たまたま訪ねた店で欠品していたのならわかるけど、6軒が6軒全部ない! そんなことある!?
これはおかしいと思い、セブンに電話で問い合わせたところ、以下のような回答だった。
「新型コロナウイルスの影響で現在、揚げ鶏の製造が遅れております。販売再開のメドは現在のところ立っておりません」
とのことだった。まさかコンビニ定番商品の1つ、温かいチキンがないなんて……。ということで、今回は仕方がないのでセブンは「から揚げ棒」(税別128円)で比べることにする。
・王道ファミチキ
まずはコンビニチキンを世に広めたファミチキから。ファミチキは王道にして安心の味。もしかしたら、私がもっとも食べ慣れたコンビニチキンはファミチキかもしれない。
いつ食べても美味しくて落ち着きを覚える味だ。だが1つ気になることがある。それは冷めてしまった時だ。すぐに食べずに置いておくと、油が回って衣がべっちゃリしてしまう。
当たり前だが、時間が経てば揚げ立てからはほど遠い食感になってしまう。オーブントースターで加熱しないと、衣のサクサクは再び得ることはできない。そこだけが唯一のファミチキの欠点だ。
・新参パリチキ
次にローソンのパリチキだ。「コンビニチキンといえばファミチキ」、その既成概念をこの新商品は打ち破れるのか?
先のファミチキとほぼ同じタイミングで購入したので、2つのチキンはほぼ同じだけの時間が経過している。ファミチキの衣がややべっちゃりしたのに対して、パリチキは衣がパリ! としている。冷めてもパリパリで歯ざわりが良い。
揚げ立てのような衣の硬さが損なわれていない。なるほど、この食感にこだわったからパリチキと名付けた訳だな。
とはいえ、個人的にはファミチキの方が好みの味である。ファミチキとパリチキが合体したら、最強に美味いチキンが完成するだろう。いずれにしても、それぞれに良さがあることに気づいた。
・やむなくから揚げ棒に
さて、セブンでは今回不本意ながらから揚げ棒を買うことになった。公平な比較ではないが、改めてから揚げ棒を味わってみると衣はサクサク。
冷めてもそのサクサク感は変わらない。むしろ冷めてこそよりサクサクになっている気がする。
残念ながら、これは先の2つとは違う。やっぱりチキンは塊で食いたい! 大きく口を開けて頬張りたい。揚げ鶏がない今、そのチキンへの欲求を満たすには、から揚げ棒を食うしかないのである。早く状況が改善して、今まで通りに揚げ鶏を店頭で購入できるようになることに期待したい。
それにしても、パリチキはローソンの人気商品「からあげくん」のように定着するのだろうか? これからが気になるところである。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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