ミルクティーを頼んだ時、個人的にガッカリするポイントがある。付いてきたミルクが牛乳ではなく、ポーションクリームだった時だ。そういった際は潔くストレートで飲み干している。
私は結構ミルクにうるさい人間なのだろう。だからこそ日東紅茶が売り出した「ミルクとけだすティーバッグ」がどんなもんなのか発売当初からずっと気になっていた。
お湯を注ぐだけで簡単にミルクティーが出来るという商品なのだが、紅茶には牛乳じゃなきゃ嫌! という私のような面倒臭い人でも満足できるものなのだろうか。
・すぐに飲める、砂糖不使用のミルクティー
「ミルクとけだすティーバッグ オリジナルブレンド4袋入り(税込324円)」と「ミルクとけだすティーバッグ アールグレイ4袋入り(税込324円)」が販売開始されたのは、2021年8月30日と少し前の話。
「すぐに溶ける、短時間でしっかり抽出できる、粉もれしない」これらのポイントを体現するため、構想から3年の月日を経てやっと出来上がったという日東紅茶渾身の商品だ。
ネットで話題だったこともあり近所のスーパーやネットでは全然買えなかったが、最近やっとオンラインショップで入手することに成功。発売から少し時が経った今が購入の狙い目なのかもしれないな。
ティーバッグを取り出して見てみると、茶葉以上にたくさんの白い粉が詰まっている。砂糖は入っていないため、この粉はすべてクリーミングパウダーだ。
さっそくお湯を注いでみよう。
グングン溶けだしてる~!
先にミルクが溶け出し、後から紅茶が抽出されていたように見える。フタをして90秒が基本のいれ方だが、抽出時間を長くするとより紅茶感が強まるとのこと。出来上がったミルクティーはとても美味しそうな色合い。見た目は100点だ。
さっそく飲んで味を確かめたいところだが、より詳しくレビューするため他に2種類のミルクティーを作って飲み比べてみようと思う。
・飲み比べて改めて感じた3者の差異
用意したのは、牛乳とポーションクリーム。紅茶は日東紅茶が出している「デイリークラブ」を使用した。まずは、牛乳で作ったミルクティーと、ポーションで作ったミルクティーを飲んでみる。
牛乳で作ったミルクティーはいつも飲む安定の味、やっぱり最強である。紅茶を邪魔せずクセもなく美味しい。
一方でポーションで作ったミルクティーは、こってりとしたクリーム感はあるものの、油っぽい風味が喉や舌に残る。
それもそのはず、ポーションクリームの原材料は基本的に植物油脂。牛乳や生クリームから作られている訳では無いのである。
このふたつを比べたらもう完全に別物。圧倒的に牛乳で作ったミルクティーの方が美味しい。
では、「ミルクとけだすティーバッグ」はどうなのだろう?
うん、美味しい! 両者の良いとこ取りのような感じだ。牛乳よりクリーミーだが、クリームポーションほど油分は露骨ではない。紅茶の味もしっかりしている。なるほど、3年かけて開発されただけあって、バランスの良い仕上がりになっているように感じた。
そして飲み比べて気づいたティーバッグの利点は、紅茶がぬるくならないこと。牛乳は基本冷蔵保存のため、紅茶に注ぐとどうしても全体がぬるくなってしまう。
だが、ティーバッグにお湯を注ぐだけでミルクも溶けだす仕様なら、冷めることなくあったかいミルクティーを楽しむことができる。すぐに飲み物が冷えてしまうこれからの季節では、このちょっとした温度の差がありがたいものだ。
また、無糖というのも地味に嬉しい。スティック型の粉末紅茶はかなりの確率で甘さやフレーバーが付いている。だからこそ甘さ無しで純粋にミルクティーを楽しめるというだけでこの商品は大いに価値があるのだろう。
・断固牛乳派でも「ミルクとけだすティーバッグ」は美味しく飲めた
3者を比べてみた結果やっぱり牛乳で作ったミルクティーが最強ではあったが、いつでもどこでも紅茶に牛乳を注げるかと言われればそれは無理な話。
そんな時にお湯を注ぐだけでミルクティーができるこのティーバッグがあれば、牛乳で作ったものにそこまで劣らない美味しいミルクティーを、場所を問わずに楽しむことができる。ポーションクリームで作るより断然美味しいしね。
そしてなによりも感じたのは作るのが楽ちんだということ! 我が家の冷蔵庫に牛乳はあるが、ここ数日なんだかんだミルクとけだすティーバックでミルクティーを作っている。お湯を注ぐという一つの動作で済むのはデカい。ズボラさんにもオススメしたい商品であった。
参考リンク:日東紅茶、PRTIMES
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
▼アールグレイも香りがしっかりしていて美味しかったです