筆者が丸大食品のスンドゥブの素に出会ったのは、ある日のキャンプの買い出し中のことだった。ズボラな筆者のキャンプ飯は、とにかく簡単でお腹がいっぱいになるものと決まっている。
ってなわけでこの時もラーメンあたりでお茶を濁そうと思っていたのだが、偶然目に入ったのがスンドゥブの素。
試しに中華麺を入れて食べてみたところ大当たりで、マジで店が出せるんじゃないかってレベルで美味しかったのだ。
今回はそのスンドゥブ麺を作りながら「マイルド」「辛口」のふたつの辛さを比較してみたところ、丸大食品の研究力に感動することになってしまったぞ……!
・5種類の味があるぞ
スンドゥブの素は5種類。辛口・マイルド・海老、帆立、牡蠣。どれも具材なし スープのみのパウチ入りだ。
具材なしスープのみと聞くと「手間がかかってめんどくさそう」なんて感じてしまう方もいるかもしれないが、普通のスンドゥブを作る場合、用意すべきは豆腐と卵のみ。拍子抜けしてしまうほど簡単だ。
なお自分の好きな具材を好きなだけ入れられるという意味で、筆者はかなり気に入っている。
いろんなスーパーを見て回ったところ、辛口とマイルドを取り揃えている店が多いようだった。ということでこのふたつを比較してみようと思う。
・具材と麺を入れるだけ
スンドゥブラーメンの作り方はとても簡単!
その① 鍋にスンドゥブの素を開ける。
気温が低いと油分が固まってしまうため、寒い季節は事前に軽く湯煎をするのがオススメだ。
その② 豆腐を入れる
包丁で切っても良いのだが、スプーンでくり抜くと断面がガサガサになり、表面積が広がって味が付きやすい気がしている。
その③ お好みの野菜を入れる
今回は白菜、ニンジン、白ネギ、モヤシを入れたぞ。野菜たっぷりラーメンだぜ!
その④ お好みで肉を入れる
後述するがスープに出汁が効いているため、なくても十分旨い。が、あったらもっと旨いぞ!
その⑤ 沸騰するまで火にかけ、野菜が柔らかくなったら麺を入れる
麺はなんでもOK。売り場で一番安い中華麺で十分だ。
その⑥ さらにその上から卵を割れば、完成だ!
卵が浮いている麺ってなんでこんなに美味しそうに見えるんだろうな?
・違うのは辛さだけじゃない…だと!?
これまで辛口しか買っていなかったため初めて知ったのだが、辛口とマイルド、ひと目で違いがわかるほどに色が違う。赤いオイルの量が多く、そしてスープ自体も若干赤みがかっているのが辛口だ。
まずは先攻、辛口をいただいてみる。
アツアツのスープからは辛さと旨みがガツンと来る。辛党の筆者にとっては激辛というほどではなかったが、熱さも合わさってしっかり唐辛子が存在感をアピールしており、辛い物好きも満足できるであろうと感じた。
おそらく旨みの秘密はアサリの出汁だ。一口食べて「うっめぇ~~!」と言ってしまうほど旨みの波がザブザブと押し寄せてくる。サッパリとした辛さのあとにコクを感じる、レトルトとは思えないほど完成度が高いスープだ。
スープ自体に少しトロみがあるため、麺や豆腐によく絡むのも最高だ。
卵との相性も抜群で、麺を食べ終わった後の出汁と卵が溶け込んだスープは完飲せずにはいられないだろう。
次に後攻、マイルドをいただく。
先ほどの辛口とはうってかわり、かなり甘めのスープに感じた。
もちろん辛口の後だからそう感じただけかもしれないが……とにかく辛党である筆者には一切辛みを感じないほどだったので「本格的なスンドゥブの味は楽しみたいけど辛い物は苦手」という方でも美味しく食べることができると思う。
驚いたのは辛みの少なさだけではない。なんとなくスープのベースがちょっと違う気がするのだ。なんというか、マイルドの方がコッテリとしたベースがあるような……。
と思って確認してみたところマイルドはポークエキスが、辛口はアサリエキスが多く使われているようだった。
他にもマイルドにはミルポアパウダーやチキン・カツオエキスパウダーが入っていたりと、辛さでパンチを効かせられない分を出汁の奥深さでカバーしているようで、これを丸大食品の開発力と言わずしてなんと言うのだろうか。ちょっと感動してしまったな。
食べ終わる頃にはすっかり体が温まり、汗だくになってしまった。暑い日の昼間に食べるとこうなるが、肌寒い夜のキャンプで食べればこれ以上ないぐらいの贅沢ご飯になるはずだぞ。