出だしからこんなことを申し上げるのはどうかと思うが、ネット上でコストコの関連記事を読むと「やや持ち上げられすぎている」と感じる。あくまで私、P.K.サンジュンの価値観に依存するが「実際に試してみるとそうでもないもの」は意外と多い。
そういう意味でネット上ではアゲアゲレビューが多いコストコの『冷凍アボカド』も、個人的には「盛りすぎ」と言わざるを得ない。なぜなら初めて『冷凍アボカド』を試してみたところ、致命的なマイナスポイントがあったからだ。
・全部が有能なワケがない
私はこれまで多くのコストコ関連記事を公開してきたが、自分の心を偽ってまで執筆したことは1度もない。性格的に “やや盛り気味” なことは否定しないが、良いところに目を向けつつ、気になるところにも遠慮なく触れてきたつもりである。
だがしかし、いまや大人気ブランドとなった影響からか、テレビやネット上でコストコの商品が「いまいち」などと評価されることはほとんどない。私に言わせれば、コストコで取り扱われている全商品が有能である方が異常だと思うのだが。
・冷凍アボカド
さて、今回ご紹介する『冷凍アボカド』も、当然のように高評価のレビューが多い。『冷凍アボカド』は1kg入りで998円。原産国はペルーで、アボカドの他には「食塩」「クエン酸」「酸化防止剤(ビタミンC)」が使用されている。
保存が効かない生のアボカドが冷凍アボカドで代用できるなら、それはかなり便利。使用方法も簡単で、15分~20分ほど自然解凍すればOKだ。価格も含め、ここまでは1つも欠点はない。
で、まず食感だがこちらは「個体差がある」というのが正直なところだ。“森のバター” らしくトロッとやわらか食感のアボカドもあれば、完熟とは程遠いやや硬めのアボカドも紛れている。
ただし、それについては特に申し上げることはない。アボカドは自然からの贈り物。むしろ個人的には「ちゃんと畑で育ったアボカドを使っているんだな」とさえ感じる。ここもマイナスポイントとは思わなかった。ただし──。
・どうしても気になった
問題はズバリ「味」である。今回はサラダにして食べてみたのだが、どれだけ食べ直しても、どの箇所を食べても、残念ながらコストコの冷凍アボカドは苦かった。
当然、薬のように「にがっ!」という苦みではないが、後味は常に苦い。上手に言えば「ほろ苦さ」であるが、そもそも生のアボカドに苦さが皆無なので、個人的にはどうしても苦みが気になってしまった。
もしかしたら、私が当たったアボカドがたまたま苦かっただけの可能性もゼロではないが、1袋(500グラム)全てのアボカドに苦みがあったことは記述しておく。強い苦みではないものの、毎回苦みは常にある。
だとすると、コストコの冷凍アボカドはマヨネーズとあえてディップにしたり、しょう油を多めに入れたポキなど、それなりに味を加えるのがベターであろう。少なくともそのまま食べたりするのには向いていない。
というわけで、コストコで『冷凍アボカド』の購入を検討される際は「苦みがある」ことだけは覚えておくといいハズだ。価格も使い勝手も食感も悪くないが、ただ後味は苦い。
オススメ度(☆5中): ☆☆(苦みがどうしても気になるが、調理方法次第で)
また買う度(☆5中): ☆(ちょっともう1回は手が出しづらいかも)
オススメシチュエーション: 苦みがあることを前提にしたレシピで食べよう
参照元:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.