2021年6月、フタ止めシールを廃止し、2カ所の開け口でフタを押さえる “Wタブ” となった日清カップヌードル。

年間33トンのプラスチック原料を削減するという、いたって真面目な意図なのだが開けてびっくり。「ネコぉぉぉ!」と世間を騒がせたことは記憶に新しい。

6%の確率で「チベットスナギツネ」が混ざっているという仕様も気になるところだが、公式が「夏休みの宿題に」と、なにやら工作レシピを公開している。このネコ、歩くぞ……!


・「てくてくカップヌードル」

Wタブになったのはレギュラーサイズのカップヌードル。「あっさりおいしい」シリーズを含めて順次切り替えとのこと。

開けると、よだれを垂らしたネコ!


2つの耳の先がフタを押さえるタブになっている。合理的にキープ力を追い求めた結果なのか、はたまたネコ好きが高じて、どうしてもこの形状にしたかったのか、真相はわからない。

3分待つと、汗だくになったネコが再び登場。まずは美味しく商品をいただこう。


空き容器とフタをきれいに洗う。「容器ちょうだい」と言われ慣れている子育て世代ならストックがあるかもしれないが、これからはフタもとっておこう。

詳細は公式Twitterをご覧いただくとして、単3電池を1本用意する。といっても電気で動くわけではない。動力は輪ゴム。

ハサミで切り込みを入れて、重りとなる乾電池をセットする。フチの部分はかなり丈夫なので、注意して切る。

フタを2つ折りにして顔を作るぞ。まるで「最初から顔にすることがわかっていた」かのようなシンデレラフィットである。

あとはグルグルと乾電池をねじってテーブルに放てば……


動く!!!!


が、よだれを垂らしてガクガクと踊り狂うような、どこか狂気的な動きで、公式Twitterのようにスムーズにお散歩してはくれない。しかも公式では5秒もの長尺で、てくてくと歩き回っているではないか。筆者のは一瞬で終わる。

公式ではセロハンテープで作っていたが、いい気になってマスキングテープを使ったのが悪かったのかもしれない。


下に敷く台紙を変えてみてテイク2


カップを変えてみてテイク3


輪ゴムが弱いのかと思い、2本使ってテイク4


テイク5、テイク6、テイク7……


ついには輪ゴムが力尽き、ピクリとも動かなくなった……


・思わず笑ってしまう

よい画(え)が撮れず、工作としては「失敗」なのだが、作業しながら思わず爆笑してしまった筆者。輪ゴムの太さや位置を変えて探求したら、立派な自由研究になるかもしれない。

耳がピンと立っているとネコだが、スコティッシュ・フォールドにしたくて折れ耳にしたら「途端にイヌに見える」のは、ここだけの話だ。がぜんチベットスナギツネが欲しくなってきた。

なお、Wタブ商品は順次切り替え中なので、店舗の在庫によっては従来品の場合もある。ビッグサイズとミニサイズは対象外だ。めちゃめちゃ楽しくて笑えるから、ぜひやってみてくれ!


参考リンク:日清食品、Twitter@cupnoodle_jp
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

▼カップヌードル公式Twitter