奈良県ではここのところ、相次いでクラフトコーラが誕生している。都会よりちょっと遅れてブームが来る、地方あるあるだな。いずれの奈良県産クラフトコーラにもこだわりがあり、パッケージも凝っていたりと情熱を感じるぞ。
中でも生薬として使われることもある、大和当帰(やまととうき)などを使った『大和コーラ』が気になるところ。当帰はそこそこクセがあるように思うが、コーラとの相性は如何なものか。飲んでみるっきゃないぜ!
・当帰や大和橘など、15種類以上のスパイス入り
大和当帰という植物はセリ科の多年草本で、古くより漢方薬の主成分と活用されてきたものだ。主に、貧血や冷え性に効くのだという。奈良県ではかつて、この当帰の栽培が盛んだったようだが、次第に外国産に押され下火に。
これじゃあいかんと、現在栽培拡大に向けて様ざまな取り組みが行われている。「日本で最も美しい村」のひとつにも数えられる奈良の曽爾村では、この当帰をはじめありとあらゆる薬草を育てているのだ。
その流れで生まれたのが『大和コーラ』だ。日本固有の原種であり最古の柑橘・大和橘や大和当帰など、15種類以上のスパイスを使っているらしい。
記者は自分でコーラを作ってみたことがあるが、その際に使ったスパイスは7種類ほど。しかもそこそこ高価なものもあって、気軽には作り辛い。
それなのに『大和コーラ(200ml)』ときたら15種以上のスパイスが入っていて、値段は税込1728円。個人的には安いと感じざるを得ない。自分で作ることを思えば、値段等々、随分お手軽である。
・熟練の味
さっそく飲んでみよう。お湯や牛乳で割っても美味しいらしいが、まずはソーダ割だろう。グラスに氷を入れ炭酸水を注ぎ、大和コーラを入れる。黒い粒や、何かの果肉のようなものの姿が見える。
ぐるぐるとかき混ぜたところで、ひと口。うむむむむ……これは、めっちゃ美味しいですね。柑橘系の香りとカルダモンなど、いくつか知っている味を感じる。がしかし、もはやどれがどれの味かはわからない。ありとあらゆる味がするのだ。
甘すぎず、さっぱりスパイシーで飲み易い。なんだろうこの、ベクトルの違う味がゴチャっと入っているのに、最終的に奇麗にまとまっている感じ。ちょっとやそっとでは出せない、熟練の味だ。
加えてザラっとした舌触りが、個人的に好きだ。このザラザラ感はアイスにでもかけるとより活きる、と思い試してみたら正解だ。甘いアイスと、パンチの効いた大和コーラの味と食感の調和っぷりが見事。
このほか商品説明によると、豚の角煮に使うのもアリらしい。記者はその前に飲み干してしまったが、確かに味にコクが出てキュっと締まりそうではある。後ほど再購入の上、記者も試してみたいと思っている。
美味しいし体に優しくてポカポカするし、『大和コーラ』は良いことしかない。2021年8月現在、楽天でも販売中だ。1本……では足りないので、数本買ってストックしておくことをすすめるぞ。
参考リンク:楽天 大和コーラ
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼大和コーラ美味しかったです
▼カロリーはこんな感じ
▼つぶつぶスパイスがたくさん入っている
▼なにかの実のようなものも入っている
▼いくらでも飲めちゃう美味しさ
▼もちろんコークハイにしてもバリうま
▼飲み干すのがもったいないわ~
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