ジメジメと鬱陶しいこの時期は、やはりサッパリとした料理が食べたくなるもの。我が家では “そうめん率” がかなり高くなってきており、これは9月が終わるくらいまでは続くことだろう。「暑いときこそ熱い食べ物がウマい!」……とか言ってらんねえ!

で、今回は毎年これくらいのシーズンになると私、P.K.サンジュンがドカンと作り置きするレシピをご紹介させていただく。それはラタトゥユ。週末に大鍋で作っておくと、その週はメチャメチャ助かるからぜひ覚えておいて欲しい。

・冷やして美味しいラタトゥユ

南フランスの家庭料理、ラタトゥユ。要するに「野菜のトマト煮込み」のことで、私にとっては冷蔵庫で冷やした状態がデフォルト。トマトの酸味がサッパリと美味しく、これからの時期にピッタリの一品となっている。

自分で言うのは何だが、私のラタトゥユはメチャメチャ評判がイイ。特に誰かに習った記憶はないのだが、おそらく大鍋で大量に作ると美味しくなりやすい料理なのだろう。おすそ分けすると「もう1回オナシャス」とリクエストも多い。

さて、さっそくではあるが、以下で「ラタトゥユ」のレシピをご紹介しよう。正確には測っていないが、15人前以上はあるハズだ。

・男のラタトゥユのレシピ

【材料】
トマト缶(カット): 3つ
ズッキーニ: 2本(小さければ3本)
なす: 5~6本
玉ねぎ: 1個
パプリカ: 2個
セロリ: 3本
ヤングコーン: 10本
にんにく: 3個
きのこ: 適量(大量でもOK)
コンソメ: キューブで3個
塩: 大さじ2~3
砂糖: 大さじ2~3
しょう油: 適量
オリーブオイル: 適量
白ワイン: 適量

【作り方】
1: 下ごしらえ。野菜を適当な大きさにカットする。やや大きめでOK


2: フライパンにオリーブオイルをひき、潰したニンニクを投入。弱火で香りを出す


3: 火が通ったらにんにくを大鍋に放り込み、フライパンで各種野菜を炒める


4: 野菜に透明感が出てきたら鍋に放り込む。再びフライパンにオリーブオイルをひいて野菜を炒める。その繰り返し


5: 全ての野菜を大鍋に投入したら、トマト缶・コンソメ・塩・砂糖を投入。白ワインも一回し。中火で15分ほど煮込む


6: 1度味を確かめる。塩分が強いと取り返しがつかないので「ちょっと味がボヤけてるかな?」くらいでOK。しょう油を一回しして、さらに10分ほど煮込む。


7: 火を止めて一晩置く(夏場は粗熱が取れたら冷蔵庫へ)。


8: 翌朝、容器に移して冷蔵庫で冷やす。


野菜を切るところから始めて調理にかかる時間は1時間ちょい。基本的には「炒め」と「煮込み」だけなので、全く難しい料理ではない。野菜も上記のうち必須なのは「玉ねぎ・ズッキーニ・なす」くらいだ(ピーマンなど苦みが出る野菜は避けた方がヨロシ)。

・塩の入れすぎに注意

ポイントは「砂糖」で、甘みを出すのではなく酸味を抑えるために入れている。砂糖を入れないと全体的に酸っぱくなってしまうので、口当たりのまろやかさを出すためにも砂糖は入れた方がイイ。

後は特に言うことなし! 塩の入れすぎだけに注意すれば、キンキンに冷まして美味しいラタトゥユの完成だ。仮に後で「塩気が足りないな」と感じたら塩を振りかけよう。しつこいようだが、塩分が強いと取り返しがつかない

で、もちろんそのまま食べても美味しいが、水を切ったそうめんにかけて「カッペリーニ風」にしたり、パンの上にのせて「ピザトースト風」にしたりとアレンジが効くのも嬉しいポイント。カッペリーニ風にするときは、オリーブオイルと塩を追加するなどお好みで味を調整して欲しい。

冷蔵庫に入れておけば1週間くらいは余裕だから、共働きの我が家ではかなり重宝している。ホント、この時期にはピッタリの料理なので大鍋とフライパンをご用意の上、ぜひ挑戦していただきたい。ローリエを加えたりしても美味しいよ!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.