日本ウイスキーが人気過ぎやしないだろうか。記者の近所のコンビニでは、サントリーの山崎・白州・知多(ミニボトル)が常に品薄だ。コンビニに行くたび確認しているのだが、ほとんど出会えたことがない。
もしかして生産量自体が減ったりしているのだろうか? それとも売れに売れすぎて、供給が追い付いていないのか。どっちにせよ、ウイスキー大好き民としては頭を抱える今日この頃である。
・ハイボールが大人気
そもそもウイスキーって、こんなにも一般的な飲みものだっただろうか。記者が子どものころの記憶をだぐり寄せてみよう。
かつてウイスキーは高級な酒で、特別な日に飲んだり送ったりするものの部類だったように思う(※個人の見解です)。
まわりの大人たちは安定のビールほか、種類が豊富で安価な酎ハイを好んで飲んでいたことを覚えている。記者のまわりでは、特にカロリーオフをウリとするサントリーの “カロリ。”が絶大な支持を得ていた。
それが記者が学生のころ、今から10年以上前のことだ。急に “ハイボール” なるものが流行し始めた。どこの居酒屋へいってもメニューにあり、皆がこぞって注文をしていた。
天邪鬼な記者はそんな中、電気ブランを飲んでいたことはさて置き。確かにウイスキーをソーダで割ったハイボールは美味しいし、居酒屋などで提供しているものは往々にして値段もお手頃。飲まない手はない。
そうしたこともあってか、ウイスキーはここ最近とにかく人気というイメージがある。コンビニにて、サントリーの山崎・白州・知多(ミニボトル)が即売り切れてしまうことも関係していそうだ。
・サントリーさんに事情を伺ってみた
しかしこれほどの人気とは……万が一にでも、生産量が減っているなんてこともあるかもしれない。サントリー広報部に、そのあたりを問い合わせてみた。
「プレミアムウイスキーについて、お客様の要望にお応えすべく、生産・供給拡大に向けて努力しております。
各蒸溜所はフル稼動。蒸溜量は増やしていますが、ウイスキーは何年も原酒を熟成させて育まれる商品のため、急激には生産量を増やすことはできません。
生産量を増やすためには長期の投資が必要で、過去、蒸溜釜の増設や、ここ数年では貯蔵庫の増設も進めていますが、今後も継続して、必要に応じて投資していきたいと考えています」
ふむふむふむ。蒸溜量は減るどころか、増えているようだ。しかし確かに、ウイスキーを作るには時間がかかるもんなあ。
ちなみに「ハイボールで切り拓いたウイスキー市場のさらなる拡大を目指し、引き続きハイボールでエントリー層の拡大や定着化を図っていきたい」と、今後の展開も教えてくれた。
貯蔵庫の拡大まで進めているというところには、そうした意図もあってのことだろうか。なんにせよ、やはりウイスキーの人気はうなぎ上りのようだ。
山崎・白州・知多(ミニボトル)については、ここしばらくは気長に、そしてタイミングを計るしかなさそうだ。なんにせよ、日本ウイスキーが人気であることはファンのひとりとして嬉しい限りである。
今後もひとりでも多くの人が、美味しいウイスキーを口にできることを願ってやまない。……と、ここまでは建前。本音を言うと、山崎・白州・知多を少しでも多く飲みたいぞぉぉぉー!
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.