冷食やカップ麺の進化によって、お店が遠く離れていようとも “その味” を体験できるようになった。名店とコラボする商品を見かけるのはしばしば……っていうより増えすぎだが、いずれにしても選択肢が広がるのは嬉しいことである。

さて、先日キンレイから当編集部宛てに名店とのコラボをしているものを含む「お水がいらないシリーズ」が届いた。食べたことないものがいくつかあって、中でも一際気になったのが……

・お水がいらないシリーズ

コラボ商品で「カドヤ食堂」が監修した中華そばだ。パッケージには創業1974年の老舗と書いてあるだけでなく、どこか渋さのある見た目がいかにも美味しそう。しかも、ググってみたらそんじょそこらの人気ではないらしい。

「行列覚悟」「言わずと知れた大阪の超人気ラーメン店」などなど、実力店であることがうかがえる文言がズラリ。ネット上の情報がすべてではないものの、これはかなり期待してもいいのではないだろうか。

てことでさっそく調理スタート。袋から中身を取り出すと、カチコチに凍った麺&具材、そして海苔が入っていた。んでもって……

お水がいらないシリーズだから作り方は超簡単!


鍋に放り込み〜の


弱火でスープが溶け出すのを待ち〜の


火力アップしてグツグツさせたら……


器に移して海苔を乗せたら完成と、誰でも簡単に作れてしまう。わざわざ水の量を量らなくてもOK……つまり、料理の素人でも「もっとも美味しいポイント」へ連れていってくれるからありがたし!

・とにかくスープがウマい

肝心の味はどうかというと、全体的な感想としては舌から老舗だなってことが感じられて卒なくウマい。スープもスッキリしていてクドさがなく、こういうのでいいんだよの模範解答。それでいて麺は見た目こそ普通だが……

口に入れたら独特なコシがスゴい! なんでも100%北海道産小麦粉、さらには弾力と舌触りがよくなるモンゴルかんすいも使っているらしい。こうすることで雑味が少なく、臭みが出にくくなるとのことだ。ほえぇ〜!

こういった素材にこだわっているからだろう。チャーシューやキクラゲといったサブも1つ1つが存在感を放っていて、一杯の中華そばを作り上げていた。まぁ……

あとちょっと具材があると嬉しかったのはここだけの話だが、冷食にそこまで望むのは強欲でもある。それを差し引いても評価したいのがスープのウマさ。個人的スープの指標は「完飲できるか」なのかだが(良い子は全部飲まないように)……

アッサリできるほどにウマかった。グイグイ飲めるあたり、隣りに白米を用意しておけば至福の時間を堪能できたはず。何なら、ねこまんまにしても商品として成立しそうな気さえした。

ともあれ今回、初めてカドヤ食堂の中華そばを味わった感想は人気と言われるのも納得。一度は本店で食べてみたいなと思わせてくれる一杯であった。なお、価格はオープン価格。300円前後で買えるようなので参考までに。

参考リンク:キンレイ
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.