英国発の遊べる玩具店「ハムリーズ」には、日本では見たことのない “海外のオモチャ” が売っている──という話を聞いて、先日、横浜ワールドポーターズ店に行ってきた。そこで購入したのが、今回ご紹介する『エックスジャイロ』なるアメリカ製の商品(924円)だ。

こちらハイテク感覚の飛行遊具で、手首のスナップを利かせて投げれば……なんと180メートル以上も彼方へ飛んでいくらしい! 180メートルといえば、プロ野球史上最も飛んだカブレラ(元西武)選手のホームランと同じ飛距離である。スゲーな。というわけで買ってみた。

・エックスジャイロ

野球漫画等で “ホップする速球” のことを「ジャイロボール」と呼ぶことがある。まさにパッケージの爽やかな青年が投じたエックスジャイロも、伸びやかにホップした軌道を描いている。そして「飛距離180m!」という衝撃の言葉……こんなもん買うしかねえだろ!

さらに「魔球ロングスローはXジャイロで学べる!」というフレーズも……そもそも「魔球ロングスロー」の存在は知らなかったが「Xジャイロで学べる!」と書いてあるので、マスターしたい方が一定数いるということだろう。たしかに180メートルも飛ぶなら魔球だ!

しかも航空宇宙業界で改良され、NASAの検査も受けたらしい。シンプルな構造でありながら驚くほどの上昇力を生み出すという。でもって、数多くの中学・高校野球部でジャイロボールの練習用具に取り入れられているそうだ……マジで全然知らなかったぞ。

それでは実際に魔球とやらを投げてみよう。まずは、エックスジャイロを取り出してパッケージ裏面の説明を確認しておく。どれどれ……

ほほー、握り方は「おもりのついた方のリング側を飛ばす方向に向け、少し圧力を加えるように、しっかりと支える」で、投げ方は「地面に対してやや下向き、または水平方向に腕を大きく弧を描くように投げる」か。


………………

何を言ってんのか全然わからねぇぇ!


さすが魔球、説明が難しすぎてビビる。イラストのとおり普通に投げれば良さそうだけど、握り方がいまいち分からぬ。波を打った方を内側にして握るのか、それとも外側にするのか……なんだか自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。もういい。


・テキトーに投げてみた

子供の頃は説明書なんて読まなかった。投げているうちに答えはわかるだろう。さっそくテキトーに握って投げてみると……

全然飛ばず……180メートルどころか、18メートルも飛ばずにヒラヒラと落下する。慣れが必要なのか、それとも握り方の問題なのか。上昇力はゼロ、うまく回転していない。

・死ぬほど飛ぶ

しかーし、なんとなく左手で投げてみたら……グングン上昇して飛ぶ〜〜〜〜! ウソだろおいいいいいいいいいいいいいいいっ!

どうやら握り方は「波を打った方を内側」にするのが正解……っぽい。


何度投げても180メートルは飛ばなかったが、15分程度の練習で50メートルは軽く飛ぶようになった。それこそグイーン! とホップして飛んでいくから面白いし最高に気持ちがイイ。

ちなみに公式動画を見ると、外国人がフリスビー感覚で遊んでいることがわかる。「飛ぶ〜〜〜〜〜〜〜!」というリアクションがいちいちウザイが、たしかにハンパなく飛んでいる。マジでスゲエエエエエ! ってなるから、興味があれば参考にしてみてほしい。

そして野球部員諸君、ボールの回転を改善する効果があるかどうかは不明だが、エックスジャイロで遊ぶとけっこう楽しいぞ。センターバックスクリーンまで届いたら気持ちいいだろうな〜(やれって意味ではありません)。というわけで、現場からは以上です。


参考リンク:ラングスジャパン「Xジャイロ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼公式動画はこちら