ネット民の間で、セコマことセイコーマートの『山わさび 塩焼きそば』と『山わさび 塩ラーメン 改』という2種類のインスタント麺が話題になっているのを見た筆者。食べたと思しき人達から、「兵器」だとか「食べる催涙ガス」などと呼ばれているのだ。
どうやら入っているワサビのパワーが凄まじい様子。ほう……それは面白そうだ。是非とも、そのスゴさを体感してみるしかあるまい! そう思い、実際に食べてみた結果……
・箱買い
近所にセコマが無いため、今回は公式のオンラインストアにて箱買いした。『山わさび塩焼そば』は12個入りで税抜き1440円。『山わさび 塩ラーメン 改』は12個入りで税抜き1320円だ。えっ、1個120円とか110円じゃん。思ったより安いなオイ。
ではさっそく食べてみよう。と思ったが、「食べる催涙ガス」にいきなり自ら挑むのはリスキーに感じた筆者。そこで、オフィスで暇そうにしていた、編集部の原田たかしに食べさせることに。
原田さん、ちょっとこのカップ麺食べてみてください。たぶん美味しいので。
原田「えっ、なんですこれ? わさび……?」
戸惑いながらも身の危険を感じたのか、おもむろに臭いを嗅ぎ……
何かを悟ったもよう。
・まさかの…
まあ、開封した時点でなんだか部屋中にワサビのツンとくる感じが目と鼻にキていたのだ。直に臭いを嗅ごうものなら、相応のダメージがあるに違いない。では食べて頂こう。どうぞ原田さん、遠慮せずどんどんいっちゃって下さい。
おっ? これはダメか? やられたか? そう思っていると、何故かどんどん箸を進め始めたではないか! えっ、平気なんですか?
彼によると、確かに目や鼻にワサビフレーバーが直撃して辛い瞬間もあったものの、ラーメンとしてはウマいのだという。しかも、食べ進めるとそこまで辛くも無くなってきたもよう。マジかよ!
・再びの予想外
どうやら『山わさび 塩ラーメン 改』のほうは、そこまで壊滅的なダメージを負うものではないらしい。しかしまだ戦いは始まったばかり。本命は焼きそばの方だ。
むしろラーメンは軽いジャブのようなものだった可能性すらある。なぜなら、焼きそばのパッケージには「刺激が強い商品です」と注意書きがなされているのに対し、ラーメンのパッケージにそのような記載は無いからだ。
ということで焼きそばも作り……
行ったァァアアアアアアア!!
食べ始めると即座に咳き込み、目頭を押さえてダウン!! 明らかに涙目になっている。ラーメンの時には見られなかった反応だ。まさに「食べる催涙ガス」!!
どうですか? 辛いですか? そう聞いてみたところ、予想外の答えが返ってきた。
原田「白米と合わせて食べたい」
そんなバカな……苦しそうにしていたのに、どういうことだろう。詳しく聞くと、確かに鼻にはくるし涙も出るが……それ以上にウマいというのだ。しかも、ラーメンよりも好みだという。
昨今よくある激辛系などの、ネタに全振りした商品よりは断然クオリティが高く、好印象とのこと。その後は時折むせながらも、ウマそうに完食してしまったではないか。ここまでの展開は全て予想外だ。
・自分でも食べてみた
ネットでの評判だと「ひたすらヤバい」的な感じだった。完全にネタに振り切って味などは考えていなさそうなタイプの商品だとばかり。余りに思っていたのと違う流れが続くため、自分でも食べてることに。
その結果もまた完全に予想外。サクッと書いてしまうが、『山わさび 塩焼きそば』は全く平気だったのだ。
全く咳き込むことも涙目になることも無く、ほどよいワサビ感はむしろウマい。白米と合わせて食べたいという感想も納得だ。カップ焼きそばとしてトップクラスにウマいとすら思う。あっさり完食。箱買いしてしまったが、これなら毎日食べるのも余裕だ。
逆に、筆者にとって完全にアウトだったのが『山わさび 塩ラーメン 改』の方である。原田記者は楽々と食べていたが、筆者の場合は一口食べるだけでもかなりのダメージを負ってしまった。
目も口も鼻も完全にやられてしまい、味などわからない。まさに兵器。啜ることが不可能なので、パスタのように麺をグルグルと巻いて食べるしかないではないか。スープなど飲んだ日には内臓までもワサビでどうにかなってしまいそうなほどのパンチ力を感じる。
何にせよ、何もかもが予想外かつ、原田記者と筆者では食べた時の反応や感想も正反対という結果に至ってしまった。焼きそばがウマいという点についてだけは完全に一致していたが、しかし辛さの判定は正反対である。
体質や味覚、食べ方などによって感じ方にかなりの差が出るのだろうか? セコマの山わさびシリーズは、もしかしたら中々に奥深い商品なのかもしれない。