2021年5月24日より全国のコンビニエンスストアで発売された「おこめ心地」。名前だけではどんな商品なのかサッパリ分からないが、この「おこめ心地」はポテトチップスで有名な湖池屋から人気ポテチ「じゃがいも心地」の姉妹ブランドとして登場した、いわばお米チップスだ。

ポテチと同様、お米も日本産のお米の美味しさにこだわって作られたという「おこめ心地」。どんな食べ心地なのか、「じゃがいも心地」が大好きな筆者が「じゃがいも心地」と「おこめ心地」を比較した正直な感想を述べようと思う。

数多あるポテチの中でも特にじゃがいもの美味しさが感じられて大好きなポテチが湖池屋の「じゃがいも心地(税込131円)」。厚切りカットなせいか噛み締めると「ほくほくのお芋を食べている」感が出る上、濃厚な塩味の奥にお芋のほのかな甘味まで感じられるのが最高だ。

そんな「じゃがいも心地」の姉妹ブランドとして登場した「おこめ心地」。いわば「じゃがいも心地」のお米版のつもりで発売されたと言っても過言ではないだろう。海老しお味と柚子ちりめん味の2種あり、定価はどちらも「じゃがいも心地」と同じく税込131円だった。

まずは海老しお味。見た目は普通の海老せんべいっぽい薄紅色だが、食べ心地は普通の海老せんべいよりも軽やかかつ優しい。塩味よりも海老の風味が強いのが特徴的だった。噛めば噛むほどお米の甘みのような風味がほのかには感じられるが……正直「じゃがいも心地」のお芋感ほどのお米感はない。

柚子ちりめん味は柚子の風味がとにかく強いせいで海老しお味よりも爽やかさマシマシ。噛めば噛むほど柚子風味がマイルドになっていき、ちりめんっぽさが顔を出してくるのだが……正直、やっぱりお米感は弱い。軽やかで柔らかな味わいなため無限に食べられそうだが、風味の豊かさに関しては物足りない。

試しに普通の海老せんべいを買ってきて食べてみたが、正直こちらの方が海老の風味にも負けない、お米が持つ穀物感や噛むほどに感じる ほのかな甘みが感じられたほどだ。海老しおの風味や柚子ちりめんの風味に負けないほどのお米感が「おこめ心地」には足りない。

海老しお味も柚子ちりめん味も、味付け自体は素材の濃厚な旨味が活きていて美味しい。軽やかでサクサクと食べられるため、無限に食べられそうなのも本当だ。だが、どうしても「じゃがいも心地」のお芋感に並ぶほどの強いお米感を求めてしまい、物足りなさを感じる……ッ!

ちなみに「じゃがいも心地」と「おこめ心地」からそれぞれ目視で平均的なサイズ感のチップスを取り出して大きさを比較してみると、「じゃがいも心地」の方が「おこめ心地」より一回りも二回りも大きい。「おこめ心地」の方が気軽にひょいひょい食べてしまえるサイズ感だ。

厚みを比較してみると「おこめ心地」の方がふっくらと厚いが、恐らくペースト状になったお米が軽やかに揚げられたのであろう「おこめ心地」よりも、お芋をそのままスライスして揚げた「じゃがいも心地」の噛みごたえの方が圧倒的に強い。

「おこめ心地」は内容量が1袋45gで食べ心地も軽やかなのに対し、「じゃがいも心地」の方が何度もしっかりと噛み締める必要がある上に内容量も58gと多い。その分、手軽に食べられるのは「おこめ心地」、食べ応えがあるのは「じゃがいも心地」とも言えるだろうか。

お米感に物足りなさは感じるかもしれないが、美味しいことには違いない「おこめ心地」。現在は全国のコンビニエンスストアでしか販売されていないが、2021年5月31日からは全国のスーパーマーケットなどでも販売が開始されるため、気になった方は是非。

参考リンク:湖池屋公式ページ「日本産じゃがいもにこだわる湖池屋から “日本米”にこだわった「おこめ心地」誕生!」
執筆:伊達彩香
Photo:RocketNews24.