都内を中心に展開するつけ麺専門店「三田製麺所」が2021年5月11日より、『からあげつけ麺祭』というキャンペーンを開催中だ(フードコート店を除く)。期間中は『とりからつけ麺』『とんからつけ麺』の二つの商品がそれぞれ50円引きで提供されるという。

ただ、個人的にはそこまで興味をひかれず、「ふーん」と軽く流していたのだが、しばらくして急に「からあげつけ麺……?」と事の深刻さに気が付くことに。そこで実際に注文してみたところ、出てきたから揚げの凶悪すぎるフォルムに衝撃を受けるのだった。

・つけ麵屋のから揚げ

さて、実は初めてやって来た「三田製麺所」。食券制で、つけ麺は並・中・大と同一料金だそうだ。『とりからつけ麺』と『とんからつけ麺』で迷ったが(共に1040円)、ここはあまり聞いたことがない『とんから』をチョイス。その結果……


なんかヤベぇのが来た。


え、何これ?


ブーメラン?


・ここで装備していくかい?

『とんから』とは豚バラ肉を豪快に1本揚げしたものらしいのだが、私の目にはブーメランを油で揚げたようにしか見えない。形状がほぼ武器である。投げればどこまでもトリッキーな弧を描き、敵グループを殲滅しそうではないか。

それにしても長いな。一体何センチあるんだ? とここでポケットをまさぐってみたところ、ちょうど定規が入っていたため測ってみることに。


うむ。


20cm弱ってところだな。


・デカくて長い

そんなから揚げはないだろと思いつつ、さっそくかじりついてみたい。もちろん切れてないので落とさないよう注意しながら……


つけ汁にドボンヌ。

そして獣のようにガブリと噛みつくと、中からジュワ~っと脂が出てきた。こ、これは……! ニンニク醤油が効いており、衣もサクサクでウマい。とは言え……なんちゅう罪な味や……!!

・カロリーの凝縮体

通常のから揚げをはるかに上回る罪悪感だ。脂肪分の多い豚バラ肉を、さらに油で揚げているのだから当然だろう。まるで旨味と一緒に脂もすべて中に閉じ込めてしまったかのようである。まさにジップロック製法。

これは完全にビール一択であり、アルコールが提供されていないことが改めて残念でならない。が、一つだけ言わせて欲しい。つけ汁いらんわ。ただでさえ脂も味も激ツヨなのに、それを超濃厚なつけ汁にドボンしたらアカン。死期が早まる。『とんから』は単体で食べた方がいいぞ!

・罪深き豚

揚げ物ってのは基本的に罪深い食べ物だ。しかしこの『とんから』は、そんな揚げ物の中でもかなり上位の部類に入る特級罪人である。多少なりともカロリーに気を遣っている人は避けた方が賢明だろう。だが逆に「脂? 飲み物っしょ」という剛の者は気に入ると思われるので、ぜひ試してみてほしい。

参考リンク:三田製麺所
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.