自覚症状のない “疲れ” はけっこう危険らしい。どんなに疲れていないと思っていても、みんなそれなりに疲れているのだ。たとえばカーナビを使って長距離ドライブをしていると、だいたい2時間おきに「そろそろ休憩しませんか?」なんてアナウンスが入る。

なぜなら運転時間が長くなると、あまり自覚症状がないまま集中力が低下するうえに、同じ姿勢でいることで身体に疲労がたまり、眠気を催すという症状が出てくるという。とにかく本当に危ないぞ……ということを、先日「海老名サービスエリアのトイレ」で知った。

・海老名SA(サービスエリア)

海老名SAといえば、言わずと知れた国内トップクラスの人気を誇るサービスエリア。メロンパンが超人気で、菓子パン販売数のギネス記録を樹立したことも有名。甘くてサクサク、でもってデカいから食べ応え抜群。誰もが1度は食べたくなる名物である。

先日、そんな海老名SAのトイレに立ち寄ったところ「疲労度測定」なる案内が目に留まった。洋式トイレで疲労のレベルが測定できるのだろうか……なんだかビミョーに気になるぞ。ってことで、全然疲れていないけど一応チェックしてみることに。

・疲労度測定

ええと、どうやらタッチパネルで操作するらしい。なお、日本語、英語、中国語など、さまざまな言語が選択できるようだ。さすが利用者数日本一のサービスエリア。よし、さっそく「疲労度測定」をタッチしてみるぞ。全然疲れていないけどな。

気になる測定方法は「便座に座っている様子をカメラで撮影して……」とかではないから安心。便座に組み込まれた振動センサーが「脈拍のゆらぎ」を解析して疲労度を算出するそうだ。測定時間は約60秒、とにかくジッと座っていれば勝手に測定してくれるってこと。

年齢「36歳~40歳」を選んでから「疲れていると感じていますか?」という質問に、もちろん「疲れていない」と答える。画像の男性と比べても明らかに元気なのだ私は。ってことで……測定開始ィィィィッ!

画面の説明によると「疲労状態では、交感神経系の緊張が高まり、副交感神経系の活動が低下するため、このトイレでは、拍変動を計測し、自律神経系を解析しています」とのこと……クソッ、何を言っているのか全然わからねえ。おとなしくしておこう。

そんなこんなで、測定結果はそろそろ出るはず。60秒だからあっという間だ。

気になる疲労度は……

おいおいウソだろ。

やや疲れている」だと……! 私の中では、今からノンストップで5時間くらい運転できるほど元気なのに「やや疲れている」と判定されてしまうとは。し、信じられん。けど、これが「自覚症状のない疲れ」ということなのかも。ちょっと休憩したほうが良いということか。

というわけで、トイレを出てからメロンパンを購入。タッチパネルの言うとおり「適度な休憩」をすることにした。なんてったって安全第一ですからね。皆さんも自覚症状のない疲れには要注意。海老名SAに立ち寄る機会があれば、ぜひ「疲労度測定」をしてみてほしい。

・今回ご紹介したサービスエリアの詳細データ

名称 海老名サービスエリア(下り)
住所 神奈川県海老名市大谷南5丁目2-1

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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