私はカルディが好きだ。週1回、多いときは週4回カルディに足を運んでいる。そんなに通い詰めているのに、いつも「入荷までしばらくお待ちください」の札が貼られていて、なかなかその姿を見ることができない謎めいた商品がある。
それこそが『キャンディス』。メーカー名も付け加えるならば、『ミヒェルゼンのキャンディス』だ!
ある意味、私の中でのキャンディスは運試し。もしかしたら今日は入荷しているかも? という淡い期待を胸に秘め、仕事帰りにカルディへ立ち寄ってみたところ……
お! 今日はけっこう揃ってる〜!!
──と、ここで余談だが、カルディはお菓子や調味料、パスタやアジア系のインスタント麺などさまざまな商品が陳列され、見ているだけでワクワクするのだが、中には「オシャレすぎて使い方が分からない」みたいなものもある。
いま目の前にあるキャンディスがまさにそれで、ドイツ語でキャンディスは「氷砂糖」を意味する……という前知識はあるのだが、いまいち使い方がわからないのであった。
そこで、棚の近くにいた店員さんにキャンディスの使い方を聞いてみたところ……
「紅茶をストレートで飲むのが苦手な方も、これを入れるとミルクなしでも美味しく飲めますよ~」
と、かわいらしい笑顔で親切に教えてくれた。なるほどなるほど。色々なフレーバーがあるようだけれど、とにかく紅茶に入れるのが良いわけね。
とりあえず、この親切な店員さんも使っているという「レモン」と、入手困難らしき「チャイ」の気分が味わえそうな「シナモン」を買って帰ることにした。はたして、どんな味がするんだろう……?
・ドイツ語ラベルに戸惑いつつも、うっとり
テーブルに並べ、しばらく眺めては、ニヤニヤが止まらない。なぜって、カルディのオンラインストアのキャンディスページに「旧ドイツ王室御用達菓子司」と記載されているからだ。ドイツ王室御用達……いい響き!
でも、ラベルだけ見るとなんのこっちゃ分からんな。画像左の「ZIMT」がシナモン、「ZITRONEN」がレモンらしい。どう発音するのかわからないけど、まずはレモンから、レッツトライ!
・レモン(税込1177円)
原材料を見て気になったのは、アルコールが5パーセント入っていること。アルコール苦手だけど大丈夫かしら? ともかくフタを開けてみる。すると……
匂いを嗅いでみたが、鼻にレモンの香りが届いてこない。レモンスライスやレモンエキスも入っているのに、おかしいな……。嗅覚、カルディに忘れてきたかな?
でも、しっかりアルコールの匂いは感じ取れた。味はレモンの味がするのかしらん……?
ためしにキャンディスを2粒投入。いつもはミルクティーにして飲むが、店員さんも言っていたように、「ミルクなし」でいってみよう。
う~ん、実に甘い。確かにこれにミルクは入れなくてもいいかもしれない。しかし、レモンよ、どこへ行った!? 原材料にあれだけ「レモン」と記載があったのに、レモンがどこにもいないぞ。なのに、しっかりアルコールは感じる。そして軽く酔っている気がする……。
もしかしたら、濃いめの紅茶で攻めすぎたのかもしれない。ごめんよ、レモンキャンディス。今度は炭酸水とかでも試してみようかな。
・シナモン(税込1177円)
気を取り直して、続いてはシナモン! レモンはなんとな~く、ZITRONEN → CITRON → シトラス → レモンと連想できたが、ZIMTはカタカナに文字起こしすることすら放棄した。
また、シナモンにはレモンとは違い、アルコールは入っていない。で、フタを開けると……
中身はシナモンカラー。こちらはしっかりシナモンの香りがした。ドイツへ行ったことはないが、海外のどこかで出くわしたことがある香りだ。
また、こちらはレモンとは違い「紅茶やコーヒーに入れて贅沢なおくつろぎのひと時をお過ごし下さい」と書いてあったので、紅茶ではなくコーヒーに入れることに。
ブラックで飲むのが苦手なもんで、ちょっと多めに4粒……。
ところが……
う〜む……なんだろう。甘さは感じるけど、コーヒーの味が強いのか、奥の方にほんのりシナモンを感じる程度。
そういえば「コーヒーは香りが強くてどうしてもキャンディスの風味が感じづらくなるので、紅茶の方がおいしく楽しめると思います~」と店員さんも言っていたような……。
レモンに続いて、またもや濃い飲み物で失敗してしまったのか!? いや、まて。まてよ……? 押してダメなら引いてみな。濃いのがダメなら薄くしな。そうだ!
コーヒーではなく牛乳に入れてみたらどうだろう?
すると……
今日イチおいしい飲み物ができあがった〜!!
1粒でも甘~くて、そしてシナモンをしっかり感じる。これは……これは、ハマりそう!! 小腹が減った時もこのシナモンミルクで満たせる気がする! いろいろ失敗したけども、おいしい楽しみ方が発見できて、今はとってもいい気分〜★
ただし、最後にひとつだけ。シロップがビンのフチに付いたままフタを閉めてしまうと砂糖が固まってフタが開かなくなってしまう……なんて可能性もあるから、使用後はビンのフチを拭いておこう! 私はそこでも失敗したよ。テヘッ♪
参考リンク:カルディコーヒーファーム「ミヒェルゼン レモンキャンディス」
執筆:五月薫
Photo:RocketNews24