辛けりゃいいってもんじゃない」──。辛い料理が好きな私、P.K.サンジュンは心の底からそう思う。昨今の激辛ブームは別にいいのだが、ぶっちゃけ辛いだけで美味しくない料理もまあまああるから困りもの。ホント、辛けりゃいいってもんじゃないのだ。

さて、巷にあふれる有名店のカップラーメンは店の味と近いのか、ただそれだけを確かめるこの企画「有名店のカップラーメン、本物の直後に食べる」も第7回を迎えた。今回はシリーズ初の辛い系ラーメン『表裏(ひょうり)』の「辛口にんにく豚骨醤油 」編をお届けしたい。

・たぶん誰がやっても答えは同じ

シンプルゆえのガチシリーズ「有名店のカップラーメン、本物の直後に食べる」は、その名の通り、有名店で本物のラーメンを食べた直後にカップラーメンを食べるだけの企画である。

私もそれなりに味覚に自信はあるが、おそらくこの方法なら誰がやっても同じような結果になるハズ。それくらい誤魔化しが効かず、逆に言うと精度の高い検証結果が出ると自負している。そりゃそうですよね、直前まで本物を食べてるんだから

・初の辛い系ラーメン

で、今回検証するのは「旨辛ラーメン表裏」の「辛口にんにく豚骨醤油」である。製造は日清食品が手掛けており、価格は税込228円。全国のローソン限定で発売中の、カラ旨系カップラーメンだ。

正直に申し上げて、私は「表裏」の存在を初めて知ったが、ローソン公式サイト上には「市ヶ谷の名店。にんにくの旨みと唐辛子の辛みがきいたガツンと濃厚な味」とある。冒頭でもお伝えした通り、辛い料理にはちょっとうるさい私を表裏は満足させることができるのだろうか?

というわけで、市ヶ谷の表裏本店に直行! 店員さんに聞いて「辛口にんにく豚骨醤油」と同じ内容だという「鷹の爪ラーメン(700円)」を……


刻み込む!


直後にカップラを即食い!!


よくよく味わった結果……


まあ近い!


・辛いだけじゃない

説明すると「表裏」のラーメンは、辛いだけではなく旨味がしっかりと効いた実にウマいラーメンであった。若干心配していた「辛いだけのラーメン」ではなく、辛さを受け止め切るだけの旨味があったことは好印象だ。というか、また普通に食べに行きたい。

で、カップラーメンの方も旨味がきっちり効いている。食べている最中のコク深さにはやや欠けるものの、後味に関してはほぼ同じと評価してイイ。実は本物より辛かったことはご愛嬌として、かなり高い再現度ではないだろうか?

加えてスープがかなり似ている効果なのか、麺をすすっているときの風味も店と近く感じた。店のラーメンがハッキリした味わいだけに、違う場合はすぐにわかると思っていたが、結果的に「双子ではないけど見たら兄弟だとわかるレベル」くらいは近かった。

というわけで、表裏の「辛口にんにく豚骨醤油 」はかなり店の味と近いと同時に美味しいカップラーメンだったので、興味がある人はぜひご賞味いただきたい。辛いラーメンが好きな人は当然店もオススメだ。

参考リンク:ローソン研究所
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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