空前のデリバリーブームとはいえ、寿司、ラーメン、うなぎなど「外食ならではの味」はまだまだある。飲み放題の生ビールや、ジュージューと脂が音を立てる焼き肉が恋しい人も多いだろう。

『牛角』では自宅やアウトドアで焼き肉ができる「どこでも牛角 焼肉セット」を展開中。肉とタレのセットで、1人前160gから大人数用800gまで取りそろえている。筆者の住む地域ではまだ夕食難民とまではいかないが、いつ緊急事態宣言が拡大されるかわからない。というわけで「おうち牛角」に初挑戦してみた。


・牛角セットM(税込1980円)

今回購入したのは牛角セットM(400g)で、某有名チェーンの1人焼き肉が150gであることを考えるとおよそ2~3人前か。足りない場合はカルビ100gなど「ちょい足し」単品メニューもあり。

ギフトのような立派な紙箱に、4種の肉とタレが入っている。肉は冷凍状態でくる。賞味期限はバラバラだったが、数カ月は保存できそう。内容は以下のとおり。

牛角カルビ100g


ハラミ100g


ロース100g


ピートロ100g


丁寧なレシピカードが入っているので迷うことはないが、食べる前には解凍が必要。冷蔵庫で2時間、または氷水で30分だ。体感的にはもう少し時間が必要で、しばらく放置して室温に戻す必要があった。ものすごく急いでいるときには、数分で解凍する緊急対応も紹介されている。

セットには「生つけだれ」80gと「もみだれ」80gが同梱されている。これが「秘伝のタレ」だそうで、解凍した肉をよくもみこむ。すりごまや長ネギみじんぎり、おろしニンニクを入れるとなおよし。このとき、タレがなくなるほど強くもみこむのがポイントとのこと!

しかし、握力が弱いのか「タレが完全になくなる」状態にはなかなか至らない。ちょっと妥協した。

ご飯も炊いて、準備万端。ホットプレートで焼いていく。家庭でやると、油分や煙が部屋に広がるのが唯一にして最大の課題。とくにカーテンやクッションなどの布製品がやばい。キッチンの換気扇の直下にセットし、炊飯器を脇に置いて立ち食いした。

添付の「生つけだれ」もセッティングして……


牛角名物ピートロ! いわゆる豚トロで、焼き肉チェーンで取り扱ったのは牛角が初めてなんだとか。メニューにも「牛角発祥」と書いてある。甘くて柔らかくて旨い!

ご飯にのせて、焼肉丼!!


1ついうなら、公式サイトの焼き方動画をよく見ることがポイント。店舗と違って、とにかくプレートの温度が下がることがネックのようだ。肉をずらしながら焼かないと「蒸し焼き」のようになってしまって旨みが逃げ、こんがり焼けないんだって。筆者のときにも水分が出てきてしまった。密集させすぎもよくない!

反省点もあったが、それでも十分に美味しい。次はもっと上手く焼けると思う。


・「あり」だと思う!

店内飲食とテイクアウト、焼き肉ならどちらがいいかといわれれば、それはやっぱり店舗に利がある。活気のある雰囲気や、後片づけのいらない気楽さ、一気に焼き上げる火力などなど、トータルで考えると店舗でしかできない体験はあるだろう。

けれど、いまの社会情勢を考えると、ブランドの味を少しでも家庭で再現してもらおうという商品、「あり」だと思う。「どこでも牛角」の受取は、ほとんどの店舗でテイクアウト方式だが、一部でUber EATSや出前館のデリバリーも対応。対応店舗は公式サイトから検索できる。


参考リンク:牛角日本食糧新聞
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.