「ふっ……そんな意味深な商品名に釣られるとでも思っているのか?」 ドレッシングやレストランで有名なピエトロが販売している『絶望スパゲティ(350円)』を近所の店で見かけた私は、華麗にスルーを決めた。

が、その後 思い直してまんまと釣られて(買って)しまった。というのも、商品の箱にはこんな気になる文句が書かれていた。“絶望している時でもおいしく食べられる” ──と。折しも緊急事態宣言下で「ま~た自粛生活か」と絶望していた筆者。コレは買わずにはいられない!!

ということで、余計な事前情報はインプットせずに さっそく調理してみた。「調理」と言っても、レトルトパウチを3~5分ほど湯せんして、茹でたてのパスタにかけるだけ。

あっという間に完成した『絶望スパゲティ』。おおっ、もう食べる前からイワシのオイニー(におい)がゴイゴイスー(すごい)! といっても生臭さはなく、むしろ食欲をかきたてられる良いニオイだ。いや、オイニーだ。

具材は細かく刻まれた野菜がたっぷり。タマネギ、にんじん、ドライトマト、にんにく、ブラックオリーブなど。

大きめなイワシの身も4つほどゴロッと入っている。


 

・食べてみた

さて観察はこのぐらいにして、さっそく食べてみると──

_人人人人人人人人_

> ウマイッ!! <

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イワシの旨味とニンニクの風味が前面に出ていて一瞬ジャンキーさすら感じるが、オリーブオイルと絡んだ香味野菜の甘さが全体の味をマイルドに、そしてどこか上品に仕上げている。それでいて、唐辛子のピリッとした後味が食欲をかきたて……

とまらねぇぇぇぇぇ!!!!!


 

というワケで、秒で完食した。これはクセになる味だ\(^o^)/


・確かに絶望していてもオイシイ! が……

『絶望スパゲティ』の正体、それは「イワシが強めのペペロンチーノ」であった。確かに「絶望している時でもおいしく食べられる」味であることには間違いない。食べ終わるころには空腹も満たされ「まぁ、なんだ。ウマイもん食ったし、人生そんなに悪いもんじゃないな」と希望が湧く人もいるだろう。

だが、しかし──それは「イワシがOKな人に限られる」と思われる。前述したように生臭さは感じられないが、それでもやはりイワシ特有の味・ニオイが主役のスパゲティといっても過言ではない。

オイルサーディン(イワシの油漬け)やアンチョビ(イワシの塩漬け)が食べられない人なら、おそらくアウト。青魚を好んで食べない人も敬遠した方がいいだろう。該当者は間違っても絶望している時に本品を食べないように! 絶望に絶望を上塗りし、失望するだけだ。

逆に、「まぁ別に青魚は食べられますけど」レベル以上の人は美味しく食べられるだろう。絶賛 “絶望中” の方ならば、がせんオススメだ。オンラインでも入手できるので興味があれば1度お試しあれ。

参考リンク:洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ
Report:ショーン
Photo:RocketNews24.