
あのペヤングが完全にバグっている……と思わずにはいられない、史上最狂の商品が販売されていた。その名も『超超超超超超大盛り ペタマックス』。1食4184kcalという、常識を遥かに超えた化け物飯である。ペヤングシリーズのラスボスとも言っていいかもしれない。
販売開始は昨年の11月から。しばらくは品薄で入手困難な状況が続いていたのだが、先日私(耕平)は買い物中に運よく発見。というわけで、今さらながらではあるが、今回はこのモンスターに挑戦した一部始終をレポートしていきたいと思う。
最初に気になったのは、超絶インパクトのある商品名。「超×6」という狂い咲き全開の羅列に加えて「ペタマックス」という聴き慣れない単語。これは一体どういう意味なのか?
簡単に解説すると、「ペタ」というのは数字の単位のことで、「メガ」→「ギガ」→「テラ」→「ペタ」と上がっていく。これまでのペヤングの大盛りシリーズではギガマックスが頂点に君臨していたが、その次の「テラ」を飛び越して「ペタ」にいってしまったということだ。
製造元である「まるか食品」のネーミングセンスにただならぬ狂気を感じるのは私だけではないだろう。もしかしたら、『超超超超超超大盛り ペタマックス』によって数々のペヤングシリーズに終止符が打たれるのか? という気がしなくもない。
・全てが規格外
それでは、この化け物飯の恐るべき全貌に迫っていこうと思う。まずは、その圧倒的なサイズだ。公式サイトによると、通常サイズと比べて約7.3倍のボリュームだという。通常サイズと並べて比較してみたら……
通常サイズが縦14 × 横16cmという大きさなのに対して、ペタマックスは縦26 × 横30cm。容器だけでも、ほぼ倍の大きさになる。ちなみに容器の高さも、通常サイズが6cmでペタマックスは8cmと、2cmの差。
そして中身だが、最初に麺を見てみよう。
通常サイズの1.3倍ほど幅がある麺の塊が、4つも入っている。1ブロックの麺の高さも、通常サイズと比べて、同じく1.3倍ほどと言ったところだろうか。
次に、調味料だ。
もうソースから かやくから全てが通常サイズと比べて ほぼ倍の量。そんなわけのわからない量の調味料が、各2袋ずつ入っていた。「ペタマックス」を名乗るにふさわしい中身と言っていいだろう。
・調理すら手こずるレベル
いよいよ、ペヤング界のラスボスを降臨させるべく、調理に取り掛かる……と言っても、調理方法は通常サイズと基本的にはほとんど変わらない。
要するに「かやくやソースなどを取り出して、熱湯を注いで3分待って、湯切りしてソースを混ぜて、ふりかけとスパイスをかけて完成」という、昔ながらの誰でも作れるシンプルな手順だ。
ただ、このラスボスクラスになってくると話が変わってくる。まず「必要なお湯の目安量」を見たときに、思わず目を疑った!
2200ml!
いや、有り得ねぇだろ……。4人以上の家族しか使わないようなポットのMAX量だぞ?
ちなみに私(耕平)の家には、最大1リットルのケトルしか無かった。そこで仕方なく1度沸かした熱湯をボウルに移し、もう一度ケトルでお湯を沸かしたものを「ペタマックス」に入れ、間髪入れずボウルの熱湯を再沸騰させて追加することで、何とかことなきを得た。
3分経過し、では湯切りを……となったところでもひと苦労する。お湯が入っている状態で、およそ4kgという重さ。日本のインスタント食品全体を見渡しても恐らく最重量であろう。なので、湯切り時に中身が重みで出てこないよう、あらかじめセロハンテープを使って補強したうえで、注意深く慎重に作業した。
何とか無事に湯切りが終わり、ビッグサイズのソースをかけて……
ひたすら混ぜて……
最後に、ふりかけをかけて……
完成!!!
作り方はシンプルでも、1つ1つの工程に神経を集中して取り組まないと大失敗につながりかねない。細心の注意が必要だ。
・最狂のラスボスに挑戦!
それから、食べる前に言っておかなければならないことがある。それは、『超超超超超超大盛り ペタマックス』のパッケージに記載されている警告文だ。
「絶対に1人で食べないでください。」
もちろんメーカーが警告しているので、それに従うのが一般消費者としての常識である。ただ私(耕平)には、この警告文がどうしても「押すなよ! 押すなよ!」と同義語に見えてしまう……すなわちフリだとしか受け止められない。というわけで、このラスボスに全身全霊を賭けて挑む!
なお、この商品の乾燥時の内容量は878gなので、調理後には恐らく1.6〜7kgにはなっているはず。そのくらいの量であれば、私も大食いは少しばかり得意としている自負があるから、ワンチャン制覇できる可能性がある。
そしてコイツに勝つには、満腹中枢に刺激が行くと言われている15分以内に全て食べ終えなければいけない。そう考えた私は、短期決戦で仕留めるため、スタートから一気に飛ばす。
「いや〜、やっぱりペヤングうめぇな!」と思いながら食べ進めること3分、ハイペースで一気に3分の1を平らげる。
さらに手と口を止めず、8分を経過した頃には、ギガマックス1食分の量に匹敵する半分を制覇!
「よし、行ける!」と、順調に来ていると思われたが、ここにきて急に大量の汗が吹き出してきた。
そして、ここから急激なペースダウンに見舞われるも、3分の2まで食べ進めたところで、思うようにペースが戻らない。このまま食べ続けても、ラスボスは攻略できない。ということで、とうとうアレを出す。
味変のニンニク!!!
コイツの力を借りてまた再び食べ始めた。
……が、開始17分。残り通常サイズのペヤング1食分に差し掛かったところで、麺を飲み込むことができない。
ここから、わずかに数口食べたものの、20分が経過し、満腹中枢が完全に刺激され、口も動かず、脳が全く働かなくなったところで、無念のギブアップ。
そして、完全に灰と化した……。
──というわけで、ペヤング界のラスボスに挑んだものの完全敗北に終わり、あのパッケージにあった「絶対に1人で食べないでください」は、フリではなく本当に警告だったことが身に染みてわかった。
すでに発売から2カ月が経過しており、SNS上ではこの化け物飯を2食平らげる猛者も見受けられる。しかし私みたいな一般人が1人で挑むには手強すぎる相手なので、もしお店で見かけても安易な気持ちでは購入しないことをおススメする!
参考リンク:まるか食品株式会社 ペヤング「超超超超超超大盛り ペタマックス」
Report:耕平
Photo:RocketNews24.
▼「ギフト詰め合わせ」ほどの大きさのパッケージ
▼通常サイズと比べて、これだけの差が!
▼カロリーも凄いが炭水化物も化け物級
▼妊婦と思わせるほど、腹が膨れた
▼絶対に1人で食べないでください。
耕平





























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