高級洋菓子メーカーというと「ゴディバ(GODIVA)」が真っ先に浮かぶかもしれないが、神戸発の「モロゾフ」を忘れてはならない。プリンもケーキも焼き菓子も、モロゾフなら間違いないというイメージを持っている人は私以外にも多いかと思う。そんなモロゾフの福袋を買ってみた。
──ってことを2019年も2020年も書いたのだが……覚えておられるだろうか? あの勝負「モロゾフ福袋 VS ゴディバ福袋」を今年もまたやってみたところ、それぞれのスタイルの差がモロに出ていたので報告したい。
まずゴディバから。同社は2021年に複数の福袋を販売しており、その中で今回は数日前に本サイトで紹介した3000円福袋をピックアップしてみよう。
【ゴディバ(税込3000円)福袋の中身】
・Gキューブミルク(5個入)
・クッキーアソートメント(8枚入)
・21ニューイヤーゴールドコレクションスペシャルアソート(5粒入)
・21ニューイヤーゴディバチョコレートカーニバルトリュフコレクション(8粒入)
※ゴディバの3000円福袋は他にも種類があります
実は今回、似たような商品ラインナップだった2019年の福袋(3500円)と比べて、500円値下がりしている。では中身はどう変化しているのか?
ゴディバの福袋記事を執筆したK.Masamiは「ここ数年必ず入っていた缶入りのパールチョコレートミルクの姿が見えず、少し寂しい気持ちになった」としつつも、「今回は何よりバッグが魅力的」と紹介している。
また、「クッキーとキューブだけで2000円弱はするので、金額的にはだいぶお得」とのこと。早い話が、ちょっと変化があったものの、全体的には嬉しい変化であり、相変わらず満足度は高い……という印象のようだ。詳しくは、2021年のゴディバ福袋紹介記事で確認して欲しい。
・モロゾフの2021年福袋
続いて、今年のモロゾフ福袋(税込1080円)の中身を見てみよう。開封してみると……
・ラウンドプレーン(ミルクチョコレート / 70g)
・ラウンドプレーン(セミスイートチョコレート / 70g)
・アルカディア(アーモンド ※焼き菓子 / 70g)
・アルカディア(カシューナッツ※焼き菓子/ 70g)
・ココアピーナッツ(8g×10袋)
モロゾフのお菓子がこれだけ入って税込1080円。普通に商品を買ったら2倍近くしてしまうそうなので、福袋ならおよそ半額ってことになる。いかがだろうか?
当然ながら、もっと安いお菓子系の福袋は他にあるだろうし、もっと大量のお菓子が入っている福袋だってあるだろう……が、価格と量とクオリティを考慮して他社の福袋と比較すると、モロゾフは相当に優秀な部類と言っていい。
というか、ここ3年ほど同社の福袋を買い続けている身としては、モロゾフこそお菓子系福袋でコスパ最強という気がしているのだが、どうだろう。
もちろん、「お得になる金額を重視すればゴディバ福袋の方がコスパ的に優秀なのでは?」との意見もあるかと思う。ただ、本記事では「少ない金額で大きな満足感を得られる福袋こそコスパ優秀」だとして、モロゾフ福袋に軍配を上げたい。
まぁ、何で満足感が大きくなるかは人によって異なるので、結局のところ「好みの問題」と言ってしまえばそれまでだが……。
——と、ここでみなさん!
お気づきだろうか?
実は……
モロゾフの1080円福袋は……
昨年と同じなのだ!
袋に描かれているネズミが牛になったくらいで……
中身は同じ!
というか……
袋の裏面を見ると……
少なくとも2019年からほぼ同じ!! 3年間に起きた変化と言ったら、2020年にアルカディアの「ミックスナッツ」が「カシューナッツ」になったくらい。
それ以外は変化なし!
ほぼ不動!!
あまりにも変わらなさすぎて、上のラインナップを記載する際に昨年の記事からコピペしたくらいだ。
それにしても、福袋に対する2社のスタンスの違いはなかなか面白い。ゴディバが毎年目に見える変化を加えているのに対して、モロゾフのこの感じ。まるで職人である。
見方によっては、ゴディバの方が挑戦的だとも言えるし、モロゾフの方が「変える必要性を感じていない(それほど現在のラインナップに自信がある)」とも言えるのではないだろうか?
──と書いておきながら、もしもモロゾフが来年の福袋で思いっ切り方向性を変えてきたら……それはそれで面白いのだが、果たしてどうなるのだろう? 今から楽しみにしつつ、ひとまずゲットしたお菓子をいただきます。
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ! → 「2021年福袋特集」
▼コレ(アルカディア(カシューナッツ)が美味いのよ。
▼そして、アルカディア(アーモンド)っていうヤツがやばい! あっ!
▼ついでに、「あ!」なハプニング
▼もう1つおまけ。
▼これまでに公開された2021福袋記事へのリンク集はこちら