無意識のうちに、思わず手にしていた。そんな経験が、誰しも一度はあるだろう。記者は無類の輪ゴム好き……という訳では決してないのだが、吸い寄せられるように購入してしまった商品がある。
それは、輪ゴムで知られる『オーバンド』のパッケージほぼそのままな “アメ” である。その箱を見た人の多くが「あ、輪ゴムだ」と(多分)わかるほどに、輪ゴムといえばオーバンド。そんな馴染みのパッケージであるからか、自然と手が伸びてしまったという訳だ。
・大阪土産にどうぞ
その名も『オーバンド キャンディ(税込432円)』は、何度見ても輪ゴムの箱にしか見えない。オーバンドを製造しているのは、株式会社共和という大阪の老舗会社だ。その共和が土産用菓子などを製造販売するナガトヤとコラボして作った商品……とのこと。
つまり販売エリアは主に大阪だ。記者は近鉄・大阪難波駅前の土産物屋で出会ったぞ。土産物屋の、しかも食品系ばかり売っている店で何故輪ゴムが……と驚いたことは言うまでもない。
なんともユニークで大阪らしいといえば、らしい商品ではないか。そんなこんなであるが、よくよく見るとアメの方には “これは輪ゴムではありません”と書いてある。
よくよく見なければ気付かないくらいなので、すっかり騙(だま)されてしまう人は多いことだろう。まあ封を開ければ中から雨がお目見えするので、すぐに正体に気付くはずだ。
・ビジュアルも輪ゴム
さっそく箱からアメを取り出して食べてみようと、手を突っ込むと……取れなーい! 全体的に包装されていたため、一度箱から取り出す必要があるじゃないか。わっせわっせと袋を取り出して封を開け、また箱に詰める。
よし、これで輪ゴムを取り出すときのような雰囲気が出て来たな。そんなことを考えながら、箱からアメを引っこ抜く。パインアメのように真ん中に穴が開いており、色は薄目のオレンジ色。そのビジュアルまで、ゴムに寄せているところはさすがである。
口に放り込むと、酸味の効いたオレンジ味で美味しい。見てよし食べてよしの、申し分ないひと箱だ。カバンに箱ごと忍ばせ、ここぞという時に「アメちゃんあげる」と差し出したいものだな。
記者がすすめるまでもなく『オーバンドキャンディ』を一度目にしたら最後。吸い寄せられるように、手に取ってしまうに違いない。ぜひ自身の目と舌で、味わってみてほしい。
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼輪ゴムのパッケージそのままな「オーバンドキャンディ」
▼中央に穴が開いていてオレンジ色のアメだよ
▼ビジュアルまで輪ゴムに寄せていて凝ってるね~