ドラえもんの映画最新作『のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021』が、2021年3月5日に公開されることが決定した。『2021』というタイトルからも分かるように、本作は1985年に公開された同名映画のリメイクである。超名作キタァァァァァアアア!
手のひらサイズの宇宙人・パピと共にピリカ星で繰り広げる のび太たちの大冒険は、幼い頃から私(あひるねこ)も何度繰り返し観てきたか分からない。あれから約35年。果たしてどんな進化を遂げて帰って来るのか今から楽しみでならないが……どうやら中には、今回の発表にブチギレているおっさんもいるらしいのだ。一体何があったというのか?
・ドラえもん映画の新作
新しい脚本、そして現在の技術を駆使した3DCGで描かれる大迫力の宇宙船にも注目が集まる『のび太の宇宙小戦争2021』。すでにYouTubeでは予告編も公開されており、今をときめくOfficial髭男dismがその主題歌を担当する。まさに盤石の布陣と言えよう。
しかし、ドラえもん映画をこよなく愛するアラフォー会社員・野火乃備衛門(のびの びえもん)さんによれば、この映画はもっとも大事なことを忘れているという。ちょっと見当がつかないので、その真意を知るべく備衛門さんに話を伺った。
野火乃備衛門「85年公開の名作『のび太の宇宙小戦争』が満を持してのリメイク。この時期はドラ映画のまさに黄金期ですからね。大山のぶ代版ドラ原理主義者の私としても、今回ばかりは注目せざるを得ませんよ」
──ドラえもんのことを「ドラ」と呼ぶあたり、歴戦の猛者感が漂っていますね。私はあの作品が大好きで、特にスネ夫が作ったプラモにスモールライトで小さくなって乗り込むシーンは、幼心にすごくワクワクした記憶があります。
野火乃備衛門「ええ、まさに。私が好きだったのは、のび太が小さくなってメロンをお腹いっぱい食べるシーンです。あれは夢がありました」
──超わかるわ~。でも備衛門さんは、公開前の『宇宙小戦争2021』に対してすでに怒っておられますよね? それはなぜですか?
野火乃備衛門「……あひるねこさんは、もう予告はご覧になりましたか?」
──もちろん見ました。
野火乃備衛門「それが答えです」
──え!? すいません、どういう意味でしょうか?
野火乃備衛門「いやいや! 意味も何も、一番大事なことを忘れてるでしょ!! リメイク版には彼の名前がないじゃないですか、彼の名前が!」
──ええ? 誰のことだ……? もしかして、出木杉くんとかですか?
野火乃備衛門「全然違いますって。ああもう……TTですよ! TTッ!」
──TTって……TT兄弟? チョコプラのこと?
野火乃備衛門「だからちげーって! TTつったら、テツヤタケダに決まってんだろうが!! 俺たちの武田鉄矢だよ!」
──分かるかんなもん!
野火乃備衛門「いやはや困りましたねぇ。我々世代にとってドラ映画といったら、エンディングで流れる武田鉄矢の歌がセットでしょうよ。中でも本作の主題歌『少年期』は、ドラ映画史上1、2位を争う大名曲。最後に『少年期』が聞けない『宇宙小戦争』なんて、そんなのは『宇宙小戦争』にあらず」
──いやでも、公開は2021年ですからね。現役感があるヒゲダンの方が適任だと思いますよ?
野火乃備衛門「武田鉄矢だってまだまだ現役だろ! たまに『ワイドナショー』とか出て炎上してんじゃねーか! とにかく。『のび太の宇宙小戦争2021』をやるなら、主題歌も『少年期2021』にしろと私は言いたい。ああ~、僕は~いつごろ~大人に~なるんだろ~」
──お前はいい加減に大人になれよ。もうアラフォーだろ。まあ『少年期』が名曲なのは私も認めるところですが、最後の最後で武田鉄矢が流れたら、今の子たちはポカンでしょ。なんならママやパパもポカンでは? 気持ちは分かりますが、主役は大人になった元少年の我々ではなく、あくまで子供たちなんです。
野火乃備衛門「ぐぬぬ……。ぐうの音も出ぬ正論。ロコロコも黙るレベル」
──お後がよろしいようで。
参照元:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021、YouTube
執筆:あひるねこ
▼リメイク版の予告はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=hOSOshG19Qg