最近の詐欺は巧妙になってきている。いわば心理戦といっても差し支えなく、例えば「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」というSMSなんかがそう。ついクリックしてしまうような手の込んだもので、「悪の組織」はこちらの先の先、何ならさらにその先くらいまで考えていることがよく分かる。

だからこそ今の時代、四方八方から詐欺が飛んでくると思っていてもいいくらいだが、つい先日私のスマホに怪しげなメッセージがSMSで届いた。短い文章ながらカードの請求をしてきており、短いURLがペタリと貼り付けてあったのだ。こ、これは怪しい……!!

・短い文章がいかにも怪しい

届いたSMSには次のように書いてあった。



ご請求に関するご案内
Yahoo!カード https:……(URL)


用件のみを伝えるのは分かるもあまりに短すぎて怪しい。きっと相手はクリックさせることが目的だろう。ただ、当編集部ではたびたび注意喚起をやっているため、私個人も常日頃から戦闘体勢は万全。SMSで請求系のものが届いたら、まずは疑って損はないだけに当然ながら疑った。はっはん、これは詐欺だなと。


・一時期流行った詐欺か

疑った次にやることはもちろんネットでの検索である。すぐさまグーグル先生に頼ったところ、どうやら2017年くらいにYahoo!を語る詐欺が流行ったらしい。また、Yahoo!セキュリティセンターのHPを見ても注意喚起を促しているではないか。もうこいつはクロで決まりだな。

Chromeユーザー調査を偽ったフィッシング詐欺「年次訪問者調査」に代表されるように、悪の組織は同じような手口でやってくることは珍しいことじゃない(先日も来たし)。何ならこれはパンデミックの可能性さえもある。ククク……もうその手はお見通しってやつだ。観念するがよい。


・電話番号を調査

さて、ここまできたら当編集部としては怪しいURLを踏んでズンズン進むべきかどうか(良い子は真似しちゃダメ)の分岐点になる。ここはひとつ迷惑メール評論家であり、編集長のGO羽鳥に相談するかと思ったところで私は大事なことに気づいた。よく見たら……



SMSに電話番号が書いてあるじゃないか──


おいおい、尻尾が出まくってるぜ〜かわい子ちゃん!!


とっ捕まえるべくすぐさま私は検索をかけた


そしたらなんと……!!!!


Yahoo!のSMSは本物だったでござる


そ、そそそ……そういえば先日PayPay(ペイペイ)をやりやすくするため、Yahoo!カードを登録したんだった。1時間ほどアレコレ対策を考えた結果がこうだなんて……。あぁ、勘違い……。

しかしながら、気をつけることは重要だ。冒頭でお伝えしたように最近の詐欺は巧妙そのもの。そして忘れた頃にやってくるのも詐欺というものである。詐欺に関してはいくら心配しても心配しすぎることはない。今回、SMSの相手は敵じゃなかったものの、改めて注意喚起となれば幸いだ。私が言っていいのか分からないけど……気をつけなはれや!

参照元:Yahoo!セキュリティセンター
執筆:原田たかし
Screen Shot:SMS(iOS)