手軽で美味しいことに加え、コロナ禍となった影響で需要がさらに高まった冷凍食品。売り場を拡張する店舗も珍しくなく、次々と新しい商品が投入されている。ただ、その一方で商品は熾烈なポジション争いを勝ち抜かなければいけなくなった。

それすなわち、せっかく発売されたのに置き場がないということ。どうしても売れ筋の商品に負けてしまい、そう簡単に店長からスペースを与えてもらえないのだ。例えば明治の「TANPACT(タンパクト)」シリーズのえびグラタンもそれ系ではないだろうか。

・タンパクトの冷食

こういうのも販売開始(2020年4月)からおよそ半年経った今まで、タンパクトの冷食を目にしなかった。もしかしたら個人的にたまたま見かけなかった可能性もあるが、大きいスーパーをいくら探しても置いていなかったからレギュラー組とは言えないだろう。

いつになったら食べられるのか……なかば諦めていたところ、まさかのまさかのそのまさか。近所の薬局に「えびグラタン」が置いてあるのを発見したので今さらながら購入してみた。税込429円で2個入り。1個あたり約215円だ。


・レンチンするだけで出来上がり

ようやくタンパクトの冷食を食べることができる……戦える喜びに震えたが、まずはえびグラタンのスペックに軽く触れておくと、1個あたりのたんぱく質は10.4g(乳たんぱく質6g)でエネルギーは177kcal。


んでもって、牛乳コップ1杯(200ml)分のカルシウムも入っているらしい。最近の商品っぽいというか、何かと栄養を意識したようなものとなっている。


冷食でたんぱく質などを補うなんて時代が変わったなぁと実感するが、こういった新機軸って何かと引き換えに味が落ちるものも少なくない。はたして明治はどこまで上手くやりくりしているのだろう。

それではさっそく食べていこう……と言っても、冷凍食品らしくやることはレンチンのみ。タンパクトもフィルムを剥がして加熱したらOKだ。



キンッキンッに凍っているが、指定された時間をレンチン加熱すれば……


はい完成。美味しそうなえびグラタンの出来上がり!


・実食

チーズがトロッとしていて、エビもゴロゴロっと入っているのが目視で分かる。これで美味しくたんぱく質が摂れるならばありがたい以外なにものでもない。一石二鳥、いや一石三鳥までも期待しつつ一口食べてみると……ふむ……

ケミカルっぽさが少なくていいかもと思うと同時に、一般的なグラタンに比べて味が薄めだと感じた。栄養を考えると仕方ない部分もあるのだろうが、もう少し塩っけがあったら美味しさが増したのかなぁ。とはいえ、一言で表現するなら「普通」が妥当なところか。

一般的なグラタンを求めている人は少しばかり物足りなさがあると思われるため、好みによっては何かをちょい足しするといいだろう。そして量に関しては人による。エビだけでなく、ペンネマカロニもゴロリと入っているも、1個あたり180gなのでやや少なめ。一食にするなら物足りない人もいると思われる(特に男性)。


・来るか、新時代

トータルで評価すると未来を見据えてアリ。グラタンでたんぱく質を補うのは新しい考えだし、保存期間の長い冷食ならばトレンドになっていく可能性だって秘めている。味も完璧についてきたら時代に沿った商品となるため、それこそ店長の御眼鏡にかなって売り場を席巻する……なんて日が近いうちに来るかもしれない。

参照元:明治TANPACTえびグラタン
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.

▼大きさはテレビのリモコンくらい

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▼レンチンしすぎると容器が熱々になるため注意しよう