
大手和食チェーンの「大戸屋」は、2023年6月23日に新業態のお店「蕎麦処大戸屋」をオープンした。その名が示す通りにそばの専門店である。
大戸屋がそば屋だと!? どんなお店なのか気になるので新業態ハンターの私、佐藤が実際にお店に行って、その味をたしかめて来たぞ!
・大戸屋のそば屋
お店は西東京市の青梅街道沿いにある。西武新宿線の花小金井駅から徒歩約15分で、歩くとけっこう距離があるので、バス(西武バス)を利用した方が良いかも。私は片道30分の距離なら歩いてしまうので、徒歩で向かったが日差しの強さに参ってしまった……。
昼時に訪ねると、店内に1組の入店待ちのお客さんがいる。その後も次から次へと客足が途絶えることがなかった。開店1週間で、すでにお客さんを獲得している感が見受けられる。5分程度待って席に着き、メニューを見ると、本家大戸屋同じくメニューにはこだわりが感じられる。
そばは店内で粉から製麺している。大きく分けて、つけそばとまぜそばの2種類を提供しているようだ。
また天ぷらにも力を入れており、大戸屋が米ニューヨークに出店している「天婦羅まつ井」の技術とノウハウを継承しているという。このお店は、ミシュランガイドで1つ星を獲得した実績を持っている。2015年に出店し、翌年には星を獲得しているというから、なかなかのものだ。いつの間にニューヨークに!?
・本家同様のこだわり
ってことで、そばと天ぷらを同時に楽しむことができる「まつ井天婦羅せいろ蕎麦」(税込1450円)と、食後に「大戸屋ティラミス 黒蜜きなこ」(税込380円)を頼んでみた。
天ぷらがあるから多少時間がかかるだろうと踏んでいたのだが、すぐに出てきた。あまりにも早くてビックリ! 早いに越したことはないけど、ひょっとして作り置きしてるのかと思ってしまった。
こちらが自家製のそばです。色艶がよく、麺の太さは均一。
そして自慢の天ぷら。エビ・イカ・鶏もも・ナス・マイタケ・かぼちゃ・ししとうの計7品である。
こちらのお店は2種類のそばつゆを提供している。ひとつは「醤油かえし」、もうひとつは「ゆず塩かえし」だ。まずは醤油かえしにつけてススってみると、打ち立て茹で立てを売りにしているだけあって、そばは風味が豊かで、歯ざわりがしっかりしている。
続いてゆず塩かえしで食べると、こちらはさっぱりとしていて、食欲の衰えるこれからの時期にちょうど良さそうだ。
・気になること
でね、個人的にちょっと気になることがあって……。天ぷらなんだけど、これそばつゆにつけて食べるってことだったんだけど、ぶっちゃけ、私はその食べ方があまり好きではなくて……。
そばつゆにつけると、天ぷらの油が入っちゃうんだよねえ。仕方がないけど、別で天つゆがほしかった。もしくは、卓上に塩を置いておいてほしかったなあ。ここの天ぷらは衣が薄いので、塩(できれば抹茶塩)を振って食べると美味しそうなんだけど、塩がなかったのが残念……。
実際食べてみると、洋食を思わせるようなカリっとした軽い食感で、食材の旨味・甘味をしっかりと味わうことができた。これで塩があれば完ぺきだったんだが……。
塩(もしくは天つゆ)がなかったことを除けば、満足の行く食事であった。
そして食後の大戸屋ティラミス。これは本家でも提供しているデザートのひとつ。
このほか五穀米アイスや豆乳宇治抹茶ケーキも本家で出しているものと同じものだ。そば以外のメニューを流用できる点は、他のそばチェーンにはマネのできない強みだと思う。
・まとめ
利用した感想としては、先に挙げた天ぷらのことを除けば、とてもよかった。正直なところ、私は普段、大戸屋を利用する機会はあまりない。和食を食べたいと思えば、「やよい軒」や「しんぱち食堂」。定食なら、小鉢を好きにアレンジできる「まいどおおきに食堂」などを利用している。
大戸屋の料理に対するこだわりはわかるけど、個人的には価格が微妙で安くも高くもない点で二の足を踏んでしまうのだ。そこへいくとここはメニューがシンプルで、少し落ち着いて食事をしたいという時に利用しやすいかもしれない。実際、「そばでも食うか」といった軽い動機で立ち寄るお客さんが多い気がした。
大戸屋は良くも悪くもブランドイメージが浸透していて、ちょっと気構えてしまう。その構えを崩す役割を、蕎麦処大戸屋は担えるのかもしれない。
7月13日には神奈川県相模原市に2号店を出店する。この調子で店舗が増えていくのかもしれない。はたして大戸屋の救世主になり得るのか? これからの展開に注目したい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 蕎麦処大戸屋 田無店
住所 東京都西東京市芝久保町4-15-24
時間 11:00~22:00(L.0.21:30)
佐藤英典















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