「たい焼き」という食べ物はなぜあんなにも美味しいのか。このままだとデブまっしぐら──そう分かっちゃいるが、止まらない止められない。最近だとコンビニにも置いてあるため包囲網は盤石。もはや逃げることは許されない環境が整ってしまっている。
ど、どうせ食べるなら美味しいものを……。最近ではそのように考え方を改めるようになったが、せめて主要コンビニ3社のうちどこのたい焼きが美味しいのか知っておきたい。……ということで確かめてみることにした!
・3社のたい焼きスペック
食べ比べるにあたり、まずは各社たい焼きのスペックを簡単に紹介しておこう。なお、たい焼きにもいろいろあるが、私が都内の店舗でよく見かける商品を選択した。注目ポイントは味と製造者!
1. セブンイレブン
商品名「ちょこもちたい焼き」
価格:税抜138円
製造者:株式会社十勝大福本舗
2. ファミリーマート
商品名「クリームたい焼きカスタード」
価格:税抜130円
製造者:株式会社日本コムサ
3. ローソン
商品名「もっちりとした白いたい焼き」
価格:税抜120円
製造者:株式会社日本コムサ
価格は差額10円以内とほぼ横一線で、大きさもほぼ同じ。製造者はローソンとファミマが一緒で株式会社日本コムサ(埼玉県)。唯一、セブンだけが株式会社十勝大福本舗(北海道)だった。
・珍しいチョコたい焼きのセブン
それではセブンから見ていくとしよう。「チョコ」という変化球ではあるが、セブンならこれが「あえて」の選択肢の可能性はあるし想像以上のものに仕上げてそうな気もする。
とりあえず真っ二つに切って中身を確認してみる。すると……おおぉぉ……!!
美しい。たい焼きといえば、ぎっしり詰まっている粒あんやカスタードがオーソドックスだがチョコクリームもいいものだ。なんというかこう……高級さがグッと増す!
食べてみたら もっちもち具合がハンパない。まるで……まるで唇みたいな柔らかさで、たい焼きが丸ごとこちらの口内に吸い付いてくるかのよう。そして噛んだら噛んだで、中から上品な味のするチョコクリームがココア風味を出しつつトロリ……!!
くうぅ……さすがにたい焼き専門店にこそ劣るが、これが138円だからアリもアリ。気軽に食べられる点を考えると、コンビニスイーツが売れるのもよく分かる。ちなみに同商品はあたためてもOKで、そちらで食べても美味しそう。唯一の弱点は後述するが、おやつとして申し分なしだった。
・王道のファミマ
続いてカスタードで王道タイプのファミマを見ていこう。パッケージに「もちもち食感♪」とあるように、手で持った瞬間からもっちり具合が伝わってくる。
そしてそのもっちり具合であるため、何度噛んでもプリンプリンッ。そこからカスタードが滑り込んでくるように口内へ出てくると……幸福以外なにものでもない。
んで、セブンと比べたらどうかは「いい勝負」。製造者が違えば各方面に異なる箇所があるかと予想していたが、同じたい焼きというジャンルのため甲乙つけがたい。ひとつ言えるのはどちらもハイレベル!
・ローソン
最後に3社の中でも価格が安いローソンを食べてみよう。ファミマと同じくカスタードの王道たい焼きだが、3社の中で唯一「そのままお召し上がりください」スタイルだった。ひんやりしたたい焼きを半分に切ってみると……
黄色いカスタードと白いたい焼きの色合いが神秘的。セブンとファミマと同じく、もちもちしており手で持った瞬間からテンションが上がってしまう。味の方はというと、ファミマと製造者が同じだけにヒジョーに似ている……が!
ファミマに比べ、甘さが抑えられていると感じた。ここまで3社を食べたが、正直なところ大差はなくどれも美味しい。もちもち具合、しっとりとした食感、甘さ、さらにはたい焼きのビジュアル……いろんな視点から調べてみるも、頭1つ抜け出していると断言できるところはなかった。それくらいレベルが高い。
・セブンの弱点
こうなったら価格(といっても微々たるものだが)や現在地からコンビニまでの距離などで判断するしかなさそうだ。ただし、セブンのたい焼きを買うならば注意した方がいいだろう。
というのも、セブンのたい焼きはなかなか見つからず。もともと取り扱いがないのか、はたまた人気で即売れるからなのか簡単に巡り会えなかったのだ。私は7店舗目でようやくゲットと苦労したので、今すぐにでもたい焼きを食べたい人は参考までに。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.